昨夜は、現在開催中の『えんとつ町のプペル光る絵本展in三重』のトークショー。
『えんとつ町のプペル光る絵本展』では初となるレストランでの開催。

毎日全国を飛び回り、いろんな人に会わせていただいていると、時々「この人は絶対になんとかしちゃうんだろうな」と思える人に会う。
圧倒的人間力(突破力)の人だ。

僕が普段つるんでいる呑み仲間が全員そういう人なのだけれど、『よろこば食堂』を率いるオーナーの小柴さんもまたその人であった。
三重のリーダーになる人だと思う。

彼を取り巻くチームもまた最高で、彼らとならどこへでも行ける気がした。
「お店の中に『えんとつ町のプペル』のVR空間を作りたい」と言われたので、さっそく話を進めることになった。

今度は、映画『えんとつ町のプペル』の宣伝チーム@三重の皆と、映画のことやら、よろこば食堂に作る『えんとつ町のプペルVR』のことなどを呑みながら語りたい。
三重にお住まいの方は是非参加してくださいな。

さて、そんな『よろこば食堂』で開催されたトークショーの終演後の話である。

「倫太郎」という名の少年が、手紙と『1465円』を持って僕のところにやって来た。


「お手紙は分かるけど、この1465円は何?」
と倫太郎君に聞くと、

「手紙の文字数を数えたら293文字だったので、1465円です。ボク、スマホを持っていないので、アナログのレターポットです」

と倫太郎君。


当然、そういったお金を受けとるわけにはいかないので、お断りすると、「いや、違います。手紙を読んでください」と倫太郎君。
隣にいた妹や、ご両親も「とりあえず、手紙を読んでください」と言う。

その場で開封して、手紙を読ませてもらい、その内容に驚いた。


「この1465円は、ぼくと妹のおこづかいです。このお金は西野さんが考えた成人式で使ってください。みんなが笑顔になってくれたら、ぼく達もうれしいです。」


妹と二人で話し合って決めたそうだ。
涙する新成人を見て、いてもたってもいられなくなったらしい。
倫太郎君はまだ小学生だ。

あの事件を受けて、一体どれだけの大人が怒り
、不平を鳴らし、その中からどれだけの大人が行動に移しただろう?
僕自身、ウチのスタッフからあの熱量で言われていなければ、「新成人の皆が可哀想だな。振り袖業者、ヒドイな」で終わっていたかもしれない。

しかし倫太郎君は妹と「なんとかしよう」と話し合い、そして僕の仕事のスケジュールを調べ、『1456円』という大金を渡しに来た。

行動したのだ。


身の引き締まる思いだった。
これだけ小さな子供が世の中を想い、世の中を面白くしようとしている中、
はたして僕らは彼ら以上の行動ができているだろうか?
目先のことばかり考えていないか?
自分のことばかり考えていないか?

あらためて自分のスケジュールを見直そうと思った。
少なくとも、年下の連中に寂しい思いをさせるような大人にはなりたくない。


世の中を、もっともっと面白くします。

今日はこれからNHKの『SWITCH』という番組の収録。僕の仕事場で撮影するそうだ。
夜は、珍しくテレビ朝日の生放送に出演。
『スマートフォンデュ』という番組。
たくさんのタレントさんが出る番組は得意ではないし、なにより深い時間に働くのは得意ではない(眠い)ので、普段だったら確実に逃げているのだけれど、『革命のファンファーレ』でお世話になった秋元康さんの番組ということなので、御迷惑がかからないように頑張りまーす。


※このブログの感想は西野のレターポットまで。




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