「やはり、不破尚が恋人か。京子」
レイノはほくそえんだ。
てっきり、あの恐ろしい記憶をもった
敦賀蓮だと思っていた。
最初の予想通り、恋人は不破か。
では、京子をいただきにいくか。
さあて、どこにいるかな。
「うっ!」
キョーコは身体がぞくっとした。
絡みつく怨キョ。
「キョーコどうしたの?」
奏江が声をかけた。
「なんかこう、嫌な感じの…!!」
キョーコは説明している最中に
ハッとして正面を見据えた。
「魔界人!!」
目の前にスッとレイノが現れた。
「やっぱり、不破の女なんだね。」
「違うっ!!」
「じゃあ、敦賀蓮?」
「違うっ///ただの信者よっ。」
ぎゃあ、ぎゃあやりあってる二人を
腕組みして見つめる奏江。
(…やっぱり、不破尚に似てるわね。
キョーコあの手の顔が好きなんだ。)
納得する奏江だった。
End