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80歳の老人が急にほくろが大きくなったと受診しました。
それまで小さかったものが3カ月前から増大したとの事。
診察すると、中央に淡紅色のエリアがあり、それを取り囲むように
黒褐色のかたまりが堤防状に隆起しています。
これはマズイ!
ダーモスコピーの登場です。
中央に白色瘢痕化した部位つまり潰瘍が経時変化して繊維化している
部分が見られます。
その中央右下に典型的な樹枝状血管が認められます。
これがあると必ず基底細胞癌を疑わなければなりません。
辺縁にはメラニンのかたまりを示す黒褐色の集合体がいくつも
確認できます。
診断は基底細胞癌 手術の結果もそのものでした。
「老人で数カ月で大きくなった」はメラノーマや基底細胞癌等悪性腫瘍を
まず考慮しなければいけません。
ほくろの正しい診断には皮膚科専門医を受診しましょう
東京都足立区 大山皮膚科 大山克巳 03-3880-0776