おのころ心平です。
病気とココロの関係を探る
カウンセリングを30年間、
3万件以上おこなってきた中で
僕が、世界のどんな心理療法を
参考にしてきたのかと言えば、
いちばんは、
なんと言っても
ミルトン・エリクソンです。
アメリカの精神科医であり、
20世紀最高と言われた
天才心理療法家。
斬新な手法を用いたことで
知られており、
とくに催眠療法の分野で
それまでとはまったく異なる
催眠の方法を開発したことで
エリクソンは
「現代催眠療法の父」と
呼ばれています。
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エリクソンの催眠療法は、
従来の催眠療法のように、
「あなたはだんだん眠くなる」
などを使わず、
一見、ふつうの会話を
しているように見えながら、
催眠と同じ原理を使って、
相手を変化させていくというものです。
「治療に抵抗する
クライアントなどいない。
柔軟性に欠ける
セラピストがいるだけだ」
エリクソンのこの言葉は、
ミルトンエリクソン療法の
核となる考え方であり、
この考え方に沿って
クライアントの「心理的抵抗」を
起こさないための
さまざまな技法を編み出しました。
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ミルトンは、
ふつうは「問題」と
思うようなクライアントの行動、
あるいは「症状」さえも、
それを解決するための能力
として使ってしまいます。
これを「ユーティライゼーション」
(利用できるものはなんでも利用する)」
といいます。
僕は、この発想をヒントに、
という本を書いたほどです。
さらには、
精神分析的な方法でよくみられる
原因を過去に求めて、
その解釈を続けていく手法は使わず、
クライアントに対して
すぐに取り組むべき課題を出し、
短期間で問題を解決していく
というアプローチも生み出しました。
こうした革命的とも言える
ミルトンエリクソン療法のスタイルは、
ナラティブセラピーや
短期療法、家族療法など
多くの療法や流派の源流
となっています。
現在、心理学の分野以外の
医療や教育、スポーツなどの
分野でも活用されるようなった
NLP(神経言語プログラミング)も、
もとは、エリクソンに学んだ
ジョン・グリンダーとリチャード・バンドラーの
二人によってつくられたものです。
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日本においても、現役ドクターが
エリクソンの手法を応用して、
ホリスティックコミュニケーションという名の
革新的スキルを展開しています。
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※詳しくは、コチラから。