ネイルやヘアのような
体に関わる美容のお仕事をしてると
お客様のご来店周期があります。
ヘアだと2ヶ月に1回ぐらい？
ネイルは大体1ヶ月1回です。
お客様の爪の状態と
その方の爪の伸び方を考えたら、
元気に営業していても
お客様のご予約管理は
とても神経を使う事。
現在、私の直近のご予約枠は
ほとんど埋まっているので
なかなか変更もききません。
そんな中、もしも自分が体調を崩して
サロンを臨時休業しちゃったら？？
今日ご来店予定のお客様に連絡をして
まずは今日の施術をひとまず
中止させて頂く。
その後、自分の体の具合次第では
翌日以降のお客様にも
ご迷惑をかけてしまう旨を連絡。
そして、それら全てのご予約を
後日の日程に変更すべく
調整をしなければなりません。
こわー。
考えただけで怖いです。
3年ほど前のことですが、
私、胆石症になりまして
手術のために、サロンを
2週間お休みさせて頂きました。
手術と入院自体は3〜4日と
病院で言われてたんですが、
傷もできるし、術後の体調次第では
しばらく動けない可能性もあるし
そこに無理やりご予約を入れて
後々回復が長引く事になると
逆にお客様にご迷惑をかけてしまう
と判断したからです。
幸い、私の場合は、
胆石の激痛が出る前に
病気が分かったので
事前に入院の予定を組むことができました。
だから、お客様に事情を
ご説明する時間も、
ご予約受付を調整する余裕もありました。
でも、それでも2週間の休業は
お客様にかなりご無理をお願いする
という事になったので
体調管理の大切さを痛感しました。
ネイリストが元気であること
これも、お客様から信頼を頂く
ひとつの要素なんですよね。
それでも、私たちだって人間。
風邪をひくこともあれば
大病をすることもあります。
心が辛い日だってあるかもしれません。
健康って、毎日を普通に過ごしてたら
深く考えないことですが、
ずっとずっと健康でいるのは
意外と難しいもの。
ネイリストは、お客様と近距離で
向かい合わせで施術するので
いくらマスクをしていても
咳き込んだり、しんどそうにしたり
暗く落ち込んでいたり、
そんなのは、出来れば避けたいです。
体の健康管理は、生活習慣や
食事習慣などをきちんと
自己管理しないといけません。
心の健康についても、
ストレスを溜めないとか
意識改革をするとか
生きる環境を整えるとか
これも自己管理が必要です。
こういった管理を
なんとなーく過ごしていくのか
意識して行うのか、によって
その人の体調は変わってきます。
すごくすごく頑張り過ぎて
無理がたたって倒れてしまう、
これって、偉いように見えて
実は全然偉く無いです。
倒れないようにする事が大事。
無理をするのにも限度があります。
以前、私は、毎日2時間ほどの
睡眠時間で、いろんな事を
頑張ってる時期がありました。
自分が選んだ道。
だけど、それって、判断ミスです。
体調は常に悪く、いつも眠くて、
カフェイン錠剤を飲んで
体を騙していたので、
周りの人からは
「顔が土色になってる」
って心配されていました。
こんなネイリストに接客されて
お客様は幸せだったのか？？
答えはNOですよね。
体調管理も、大切な仕事のひとつです。
ネイルをしたら、指先がキレイになって
お客様はとても喜んで下さいます。
でもそれは、指先だけみて
「わーい♪」となっているのではなく
ネイリストと過ごす楽しい時間も
お客様の喜びのための
ひとつの要素になっていると思います。
幸せな気持ちになってお帰り頂くためには
まずはこちらが元気でないと。
例えば、お客様がご来店の際に
ちょっと風邪気味だったとき。
「風邪うつしちゃったらごめんね！」
って言われたとしたら、どう答えるか。
「私も風邪気味で。私、年に5回ぐらい
風邪ひくんですよー」
っていうネイリストと
「私、風邪ひかないんですよ。
なのでうつりませんから、
ご心配なさらないで下さい(^^)」
っていうネイリスト、
どっちがいいですか？
いつでもそう言えるように
しっかりと体調管理をするのが
私は理想だなーと思います。
と言う私も、11年ネイリストをしてきて
急な体調不良で当日仕事に穴を
あけてしまった事が3回あります。
誰でもあること。
でも、できるだけ少なくするようにする。
また、もしそうなった時に
お客様にご理解頂けるように
常日頃から、信頼関係を築く。
大げさなようですが
使命だと思います。
お客様の体の一部を
管理させて頂いているんだから
当然のことです(^^)
平松一美
Nail Salon Kazrina
オーナー/ネイリスト
《経歴》
1973年大阪生まれ大阪育ち。
大学では英語専攻、卒業後はOL、
結婚後、専業主婦を経てネイルの道へ。
「そのままで美しい手」
を追求する理論派ネイリスト。
自身のダイエット体験をきっかけに
インナービューティの普及も目指す。
《資格》
日本ネイリスト協会本部認定講師
ネイルケアマイスター
その他ネイルメーカー資格多数
〈内面美容医学財団公認資格〉
プロフェッショナルインストラクター
ファスティングカウンセラー