来月初旬に開催される二人展の画家であり、

デイナイトケアメンバーである、サトウハルミさんにインタビューを行いました!

 

 

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<略歴>

サトウ ハルミ

Satou Harumi

1972年 生まれ

1996年 東京の美術専門学校を卒業

2015年 二人展(友人と銀座にて)

2017年 二人展(日比谷ギャラリーにて)

 

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思えば、東日本大震災がきっかけかもしれません。

 

 

当時私は2人目を妊娠8か月でした。

麻布の4階の待合室にいて、ものすごい揺れで、私もお腹の子も死ぬんだって思いました。

その日、クリニックの仲間に助けてもらいながらなんとか家に帰ったもののそれまで当たり前に感じていた日常がとてもはかなく感じました。

私たちは明日死ぬかもしれない、

死ぬ前に、やはり斉藤先生に自分が描いた絵を見てもらいたいと思ったのです

 

 

診察の時、昔描いた絵のファイルを見せたら、とても喜んでくださって、

「もう一度描いてみたら」と言われました。

私はとても意外でした。

てっきり、「絵なんて世の中の何の役にも立たないから、やめて正解だったよ」とか、そういう風に言われると思っていました。

それで吹っ切れて次に進めると。

 

 

そんな訳で少し描き始める事にしたんですが、もともと怠け者なので、なかなか出来上がらない。

その時、たまたま旧友から銀座で一緒に展覧会やらないかと言われ、斉藤先生に相談しました。

先生は、「銀座に下手な絵を飾るのは、犯罪ですか?」って言うんですね。

それでやる気になっちゃって…

 

 

 

 

やってみたら、現実が見えたんです。

描いてなかった私の絵と、ずっと描き続けていた友人の絵の差。

身を切られるような思いでした

それでも、次もやってみようって思いました。

今度は一人でって。

でも、途中で苦しくなってきて…。

お金もかかるし、そもそも私なんか何やっても駄目だって。

 

 

そんな時、また先生が「和田さんと一緒にやってみたら?」と、言ってくれて、それならできるかもって思いました。

 

 

実際和田さんは、私に無いものを持っていたし、行動力もあって、やっぱり二人でやって良かったと思いました。

 

昨年の展覧会の後は、背中を押してくれた斉藤先生と、クリニックの見に来てくれた人たちや応援してくれた人たち、協力してくれた家族、一緒にやってくれた和田さんに、本当にありがたいって思いました。

温かいものが込み上げてきたんです。

 

 

人間不信だった自分に、そんな感情があることに驚きました。

そして、また和田さんとやりたいって思いました。

 

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2018年2月2日(金)〜7日(水)

午前11時〜午後7時(但し最終日は午後5時まで)

ギャラリー日比谷にて

東京都千代田区有楽町1-6-5

 

次回は、和田かこさんのインタビュー記事です!