美容皮膚科学会のことをこうして後から記事にしていますが、Instagramは帰り際の空港で書いて投稿しました。
で、私の文章って相変わらず堅くて面白くないなあ…なんて思いながらアップしたのですが^^;、そんな投稿に限って他の先生がシェアしてくれたりもするのです(笑)
ということで、以下はInstagramからの引用です。
この投稿に共感してくださった先生がInstagramでシェアしてくださって、多くの目に触れることになりました。
ちなみに、私のInstagramの投稿で他に反響が多かった(ご紹介・シェアしていただいた)のは、アートメイクに対して皮膚科専門医がどう関わっていくかということを書いた、これまた堅い投稿でした(笑)
どうやら私に求められているのは堅い内容のようなので、ここからも真面目に書きますが…
美容皮膚科は大きな転換期に来ていると感じます。
というのも、参入してくる医師が爆発的に増えているからです。
皮膚科・形成外科出身だけでなく、まったく違う科から転向する場合もあります。(医師免許があれば、麻酔科以外は何科を名乗っても違法ではありません。)
いかに目立つか、影響力をつけるかということでSNSも盛んですよね。
一方で、医師としてのモラルに欠けたり、商業的過ぎたり、知識や技術が微妙だったり、効果が「?」なものをどんどん売り込んだり…ということも起こってきています。(美容外科はなおさらのようです。)
医療としての美容ではなく、ビジネスとしての美容が横行してしまっていることが様々な問題になっています。
もちろん、クリニックが潰れては困るので、ビジネス要素がゼロというのもダメなんですが…
保険診療では毎月審査があって(審査担当の先生が診療内容をチェックします)、保険で認められない治療をするとハネられてお金がおりません。
「他の先生の目」というチェック機構があるので、明らかに逸脱した行為を行っている保険医療機関はありません。
しかし、自費治療の場合はこうしたチェック機構がないクローズドな場で、価格も治療内容もクリニックごとに定められています。
治療を受ける側が納得すれば、何をやってもいいということになります。
お金さえ払えば、医学的な適応がなくても施術を受けることができます。
完全に「お客様」という扱いですね。
当院の場合は、ご本人が希望された治療だとしても、改善の見込みが乏しい場合は正直にお伝えしています。
お金のやりとりで成立する「お客様」とは違います。
医学的な見地から一番よいものをお伝えしますし、自分の力量で及ばない場合は他の先生をご紹介しています。(特に、手術の方が結果がいいと思われる場合は形成外科・美容外科をお勧めしています。)
医師として責任をきちんと持ちたいと思うので、「なんだか分からないけれど、とりあえずやってみましょう」ということはありません。
私が持っている美容皮膚科・レーザー指導専門医は、安心安全な美容医療を提供するために設立された資格です。
その責任は大きいと思っているため、軽はずみなことは言わない、書かないように肝に銘じています。
煽るようなことを言った方がフォロワーが増えて知名度もあがるのかもしれませんが、地味でも地に足をつけて美容医療に携わっていきたいと思います。
クリニックホームページに載せている、こちらのコラムもご覧になってみてくださいね。