札幌の皮膚科専門医/美容皮膚科 女医 日景聡子です。

 

 

かねてより検討していた薬剤であるイソトレチノインですが、取り扱いを開始しましたのでお知らせします。




 

上記記事でも書いていますが、ニキビ治療に関しては保険診療が基本だという考えは変わっていません。皮膚科専門医としてベストを尽くします。

 

 

しかしながら、体質的な問題でしこりができやすい、保険診療の薬でアレルギーが出てしまって使えない、など様々な理由で保険治療が難航してしまう方がいらして、歯がゆい思いをしていたのも事実です。

 

 

イソトレチノインは海外で「ニキビ治療の切り札」との言われ、重症ニキビの第一選択薬になっています。

 

 

日本では厚生労働省が承認していないため自費診療となりますが、新たな選択肢として活用していけたらと思います。

 

 

当院では、保険診療で改善が見込めなかった方に処方します。

 

 

(学生さんの初診=他院を含めて未治療の方にいきなりイソトレチノインをお勧めすることはありません。まずは保険診療で対応します。)

 

 

副作用のある薬ですので、詳細は上記記事をご覧になってご検討ください。

 

 

X(Twitter)を見ていますと、イソトレチノインを個人輸入したり、転売・譲渡したりというポストが散見されます。

 

 

しかしながら、イソトレチノインは海外においても医師の処方箋なしに使用することができない薬剤です。

 

 

厚生労働省からも注意喚起が出ています。



 

医師の管理のもと、症状に合わせて用法用量を守って服用していただくことが強く求められる薬剤ですので、くれぐれもお気をつけください。




 

なんか、全体的に堅い話になってしまったので、少しサイドストーリーを。



当院で採用したイソトレチノインはアクネトレントという名前のトルコ製なので、諸手続きのうえ輸入しております。



海外から届いたところ…





発泡スチロールが3?の形なんですよね。



オメガ?w?にも見えます。





こんな風にきちんと梱包されていたのでまず大丈夫と思うのですが、海外からの輸入品は往々にして箱が潰れていることがあります。



以前私がアメリカに引っ越した時、段ボールを投げられて輸送されていて(!)、箱の角が破れていました…


 

日本の輸送は本当に丁寧だと改めて実感します。



今回の輸入も日本の代理店を通していますので、仕事が丁寧なのかもしれませんね。



最後に、今週の我が家の飾り付けです。





みんな反抗期のようですね…あっち向いてホイ。笑



気を取り直してもう1回付け直しました。





飾っているポスターは、かつて住んでいたミシガン州アナーバーの街を描いたものです。



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