札幌の皮膚科専門医/美容皮膚科 女医 日景聡子です。

 

 

年末年始は、高校のプチクラス会がありました。

 

 

私の高校は普通科と理数科に分かれていて、理数科2クラスは何事も一緒でほぼ1クラスみたいなものだったので、札幌にいるメンバーで合同で集まりました。

 

 

2,3年時の担任の先生(英語)は欠席でしたが、隣の理数科クラスの担任で1年時に私の担任だった数学の先生がいらっしゃって。

 

 

体調不良や、1月2日に起きた空港の事故の影響で来られなかった人もいましたが、思い出話に花が咲いて盛り上がりました。




 

今回は会場が偶然にも新札幌で、お昼過ぎから0次会、18時から先生がいらっしゃいましたが、私たち0次会メンバーは合計9時間ほどしゃべり倒して…笑

 

 

2000年卒業なので今年で卒後24年、干支がちょうど2周りです。

 

 

その間、何度かクラス会があったのですが、出産や転勤などでタイミングを逃し、参加したのは今回が初めてで。(レアキャラと言われました。笑)

 

 

24年間のみんなのダイジェストを聞きまくって、あーだこーだと近況を話しながらようやく追いついた気分です。

 

 

そんな中、私はずーっと引きずっていたことがありまして…

 

 

私が高校時代に数学と物理が苦手になってしまったことは過去に書いた通りです。

 

 

そして、数学の模試の時に解けないストレスでニキビを潰しまくって試験監督のお兄さんからティッシュを差し出された話は、各所で披露し過ぎたために既にネタと化しています。笑

 

 

さらに言うと、数学の問題が解けなくて焦っている夢を未だに時々見るという話もブログで書いたことがあります。

 

 

で、なぜ物理の夢は見ないのに数学の夢ばかり見るのか?には理由があるのです。(これは初めて書きます。)

 

 

1年生の時に担任だった数学の先生は、2,3年生の時にも数学を担当してくださったのですが、ある時から毎日ミニプリントを配るようになったんです。

 

 

数学の問題が1問書いてある小さなプリントで、「希望者はもらってね、解いて出してくれたら採点するよ」というスタンスでした。

 

 

当時の私は、数学の二次試験レベルが思うようにできなくてすっかりやさぐれてしまっていて、「毎日ミニプリントをもらいに行くのに提出しない(解かない)」という最悪な行動を取り続けていました。



できない・解けないならいっそのこと止めればよかったのに、医学部を目指すんだというプライドだけは捨てられなかったんですよね。

 

 

そのくせ、難しい理系数学の講習はとっていて、当然ながらついていけなくて、またやさぐれるという悪循環に陥っていました。

 

 

分からないところは先生に個人的に質問に行くわけですが、先生はミニプリントのことを一切言わず、一生懸命教えてくださって。

 

 

そんな先生を目の前にして、自分の行動がだんだん後ろめたく申し訳なくなって、だんだん質問がしづらくなって、ますますついていけなくなって、でもプライドだけは捨てられなかった…あの時のこじれた気持ちを思い出すと未だに苦しくなります。

 


他の教科のアシストのおかげで運よく医学部に受かり、いっそのこと水に流してしまえればよかったのですが、心の奥底に残った不甲斐なさや後悔が忘れられず、時々夢になって表れていたのだと思います。




 

で、帰り際に話の流れでふと、「先生、私、いまだに数学の問題が解けなくて焦っている夢を見ちゃうんです。」と笑いながら話したところ、意外な答えが返ってきました。

 

 

「お前の答案は本当に丁寧だったもんな~。未だに、名前は伏せてるけど、生徒に教える時に『答案がすごく丁寧だった教え子が今何をやっているかっていうと、医者になったんだよ』って言ってるんだよ」

 

 

もしかしたら、先生はとっさに優しい機転をきかせてくれたのかもしれません。

 

 

でも、上記のような心苦しさをずっと引きずっていた私にとっては救いの一言で、自分の未熟さゆえに残してしまった大きな宿題がやっと終わったような、そんなエンディングでした。

 

 

ちなみに、上記の詳細まではさすがに先生に話していないので、このブログをもし見つけたらびっくりされるでしょうね。笑 

 

 

先生、いろいろありがとうございましたm(_ _)m 

 

 

同窓会に参加したことで長年抱えていた苦しさが解けたというシチュエーションは、かつて読んだ本にそっくりだなと思いました。




 

森絵都さんの短編小説の中に「むすびめ」という話があります。

 

 

運動が苦手な主人公が私にそっくりで…笑



個人的にとても好きな話なので、ご興味ある方はぜひ読んでみてください^^

 

 

最後に、地下鉄新札幌駅にあるクリニックの看板を見つけた友人が写真を撮ってくれました。




 

みんなそれぞれ、仕事や子育てに頑張っている姿を見聞きして、私もパワーをもらった1日でした。

 

 

普段あまり自分のことを書かないのでちょっと気恥ずかしい記事になりましたが、笑って読んでいただければ嬉しいです。

 

 

週明けからもまたよろしくお願いします!

 

 

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