札幌の皮膚科専門医/美容皮膚科 女医 日景聡子です。

 

 

2年前に書いた記事がお知らせで出てきたので、改めてシェアしますね。

 

 

 

前にも書きましたが、当院ではニキビの患者様が非常に多いです。

 

 

保険診療の外来で約半分がニキビです。

 

 

ありがたいことに口コミで来てくださる方も多く、新患3人が立て続けにニキビだったこともあります。

 

 

ただ、その方にとってどの治療がいいのかは違ってきます。

 

 

最近はSNSでイソトレチノインが話題になることが多いため、イソトレチノイン希望の方も増えています。

 

 

が、当院では保険診療も行っているため、まず保険診療でもう少し頑張れる余地がないかをご本人と確認しています。

 

 

イソトレチノインはとても良い薬ですが、少なくても「塗るのが面倒くさいから」という理由で選ぶ治療ではありません。

 

 

海外からの輸入薬剤になるため治療費が高額になりますし、一生飲み続けられるわけではないからです。

 

 

もちろん、一人暮らしで背中の外用が思うようにいかないとか、頭にも難治性のニキビができていて外用が難しいとか、塗ることに限界があってイソトレチノインに移行する方もいますが、顔の場合はまず保険診療の見直しから始めていきます。

 

 

一方で、「これはイソトレチノインを早く始めた方がいい」という場合もあります。

 

 

当院はイソトレチノインを導入するまでに少し迷った時期があり(詳しくは、記事最後にご紹介するブログをご覧ください)、その間に何とかして保険診療で粘っていた患者様が数人いらっしゃるのですが、やはり保険診療の限界というものも痛感しました。

 

 

いたずらに自費を勧めるつもりはありませんが、ニキビ跡になって後悔するよりも早く治した方がいいというのも事実なので、ケースバイケースで判断します。

 

 

そして、女性の重症ニキビの場合は卵巣の病気が隠れていることがあるので、生理不順や多毛がある場合はまず婦人科をご紹介しています。

 

 

10代の学生さんだと、もともと生理周期が一定していないこともあり判断が難しいんですが、当院でピルを処方していない理由の1つでもあります。

 

 

 

ちなみに、ニキビとニキビ跡を勘違いされている方もいるのですが、まずはニキビを治すことが最優先です。

 

 

ニキビ跡治療は自費もありますが、ニキビそのものを治さずに跡だけ治療しても次から次へと新たなニキビができてはこじれて跡になっていきますので、「金ドブ」状態になります。

 

 

このことをきちんと説明してもらえないまま延々と自費の施術を続けている方もいます。(保険診療を行っておらず、医師が皮膚科専門医ではない美容クリニックに多いです。)

 

 

「ニキビ跡が治りません」と当院の美容カウンセリングにいらっしゃる患者様は結構多いです。

 

 

まだニキビがたくさんある状態なので「まずは保険診療でニキビの治療から始めましょう」とお伝えすると「えっ?」となって時にガッカリされることもあるのですが、流れの上流をせき止めずに下流だけを何とかしようとしても難しいことをご説明しています。

 

 

ニキビ治療は飛躍的に進歩していますし、当院ではおかげさまでたくさんの患者様がいらしているのでニキビ治療のノウハウも蓄積してきています。

 

 

一生懸命治療を続けることで良い状態を保てている方がたくさんいますし、保険診療や自費診療の中から一番いい方法を一緒に考えていきます。

 

 

ということで?、いつもお待たせしてすみません・・・

 

 

イソトレチノインに関しては、こちらの記事に詳しく書いてありますので気になる方はご覧になってみてくださいね。

 

 

 

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