札幌の皮膚科専門医/美容皮膚科 女医 日景聡子です。

 

 

「デコルテまでが、お顔です」という言葉、聞いたことがあるのではないでしょうか。

 

 

顔と同じように首から胸までケアしましょう、という意味で使われることが多いですね。

 

 

当院でもメンテナンス施術としてレーザーシャワーは顔+首前側のセットがありますし、HIFUで首も当てるオプションもご用意しています。(新しい施術も入りましたので、詳細は改めてお知らせします。)

 

 

「デコルテまでがお顔」、その中で今回はボトックスによる治療をご紹介します。

 

 

変化が分かりやすいように、思いっきり「いーっ!」の表情を作っていただいています。

 

 

 

 

Afterの写真で少し唇が歪んでいますが、頑張って「いーっ!」を作っていただいているところです。

 

 

 

 

口角と顎、首の筋肉は連動して一緒に動くんですが、口角は下がり、顎先は下唇側へ上がり、首の筋肉(広頚筋:こうけいきん)が下に動くことで縦じわが入ります。

 

 

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(表情筋の教科書「The Face」より引用)

 

 

口元の筋肉は広頚筋と繋がっていますので、笑ったり「い」の発音をするために口を横に広げたりすると首に縦筋が入るケースもしばしば見受けられます。

 

 

このような場合、顎と口角と首をトータルで治療することで全体的な改善が得られます。

 

 

ちなみに私も首に縦筋が入りやすいですので、ボトックスで治療しています。

 

 

 

↑治療前の写真ですが、かなり筋張っていますよね。

 

 

顎や口角のボトックスを受けた後に「なんか変化がよく分からなくて…」とおっしゃる方がいます。

 

 

実は、真顔での変化が分かりづらい場合もあるんですよね。

 

 

ボトックスは表情筋を抑える治療なので、表情を作った時に効果が分かりやすいんです。

 

 

下の写真は、以前にご紹介した別の患者様です(顎ボトックス+二重顎ハイフ3回の経過です)。

 

 

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この方は、真顔でも顎先の変化が分かりやすいですね。

 

 

広頚筋は口周り・顎から鎖骨付近までカーテンのように繋がっている筋肉で、フェイスラインや口角を下に引っ張る働きがあります。

 

 

年齢とともに広頚筋の力が相対的に強くなってくるので、ボトックスの注射で働きを緩めてあげるとフェイスラインのたるみの改善にもなります。

 

 

(専門的な話になりますが、顔の筋肉はもともとシーソーのように複数の筋肉がバランスを取って成り立っています。年齢とともに顔の組織が下に落ちてくるとシーソーのバランスが崩れてしまい、広頚筋をはじめ口元を下に下げる筋肉の働きが強くなるのでマリオネットラインが目立つことにもなります。)

 

 

治療概要は以下の通りです。今回は韓国製コアトックス30単位で治療しました。

 

【治療費】

初診料3,300円 再診料1,100円

コアトックス30単位 38,500円

 

※30単位を超えて追加する場合は6単位8,800円です。

※治療後約2週間で治療効果がピークに達し、持続期間は約4ヶ月です。

 

⚠️副作用・リスク

☑︎針穴の内出血や感染、左右差

☑︎下唇と歯茎の間にお米などが挟まりやすくなります(舌を動かして押し出していただいています)

☑︎薬が効きすぎると飲み込みづらくなるため、完全にシワを消せない場合があります

 

 

治療をご希望の方は、ホームページより美容皮膚科WEB予約をおとりください。適応があるか診察いたします。

 

 

お写真のご提供、ありがとうございました。

 

 

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