大型複合施設ビッグファン平和島の中にある施設。

過去記事はこちら

 

https://www.heiwajima-onsen.jp

 

 


採点者 : サウ二スト虚弱

サウナ : 温度計90度強湿度そこそこ、表示より体感温度ぬるめ、2段シートTV付き。 6点
水風呂 : 水温計18度≠体感、キャパMAX5名程、若干臭い有り。 6点
休憩 : ビューイングスパ側にスタジアム型ベンチ、シャイニングスパ側にクールダウンルーム等。7点
清潔感 : 普通。6点
お風呂 : 天然温泉、炭酸泉等。 6点

客層 : 平日18時IN客付き3割程。個性的な人が多い。 6点
営業時間 : 短縮営業中11:00〜22:00

値段 : 1時間コース¥1,280

 

総評 : 

長い間、僕は「平和島」と聞くと

まず「面倒臭い」というワードを思い浮かべていました。

 「平和島」という場所にあまり良い印象を抱いていなかったのです。

 

何故か?

 

そもそも僕と「平和島」の因縁(?)は、僕が専門学校に通っていた15年以上前に遡ります。

 

入学と同時に実家を出て、学校のあった大田区蒲田に住んでいたのですが

当時、蒲田駅前の放置自転車の数は日本一

事態を重く見た自治体が容赦無い撤去作戦を実行していた時代でした。

その煽りを受け、良く駅前に駐輪していた僕の自転車(以下、チャリ)も撤去されていました。

 

そして、撤去されたチャリ達が運ばれていくのが、陸の孤島「平和島」だったのです。

 

 

 

 

仕方なく電車を乗り継いで我がチャリを引き取りに行くのですが、

何と、引き取りの際に約¥3,000もの身代金を払わなければいけませんでした。

しかも、そうやって取り返してきたチャリも、また駅前に停めておくとすぐに撤去されてしまう。イタチごっこです。

そのたびに「面倒臭い!」と思いながら平和島まで足を運んでいたのですが、

当時とても貧乏だった僕、最終的にはお金が無くなってチャリ自体を諦めました。

 

まぁ、正直これは駅前に無断駐輪していた僕が悪いんですけどね。

 

 

平和島には業界関係者なら誰でも知っている

大型の某レコーディング/リハーサルスタジオ(以下、Sスタジオ)があります。

都内トップクラスの広さと素晴らしい設備で僕も大好きなのスタジオなのですが、

アクセスが

 

東京流通センター駅から徒歩14分

平和島駅から徒歩18分

 

と、つまり「最寄駅が無い」と言っても過言ではない立地にありまして

以前、車を持っていなかった頃は「明日の現場はSスタジオです」と聞かされる度に

 

「平和島かよ、面倒臭い!」

 

とちょっとだけ思っていました。

 

他にも「平和島面倒臭い」エピソードは枚挙に遑が無いのですが、キリが無いのでここらで一旦やめときます。

 

そんなこんなで、長い間「平和島」にはあまり良い印象を抱いていなかったのですが

2年ほど前に車を購入してからその印象はだいぶ好転します。

 

陸の孤島も、電車で行くと自宅から1時間以上かかるけど

車で環七をまっすぐ行けば30分弱で着きます。

 

「平和島」がぐっと身近な存在になりました。

(ちなみに、これは「幕張」にも同じ事が言えるのですがその話はまたの機会に)

 

これでチャリが撤去されても怖くない。

まぁ、チャリに乗る事自体滅多に無くなったし、

そもそも現在の僕は大田区民ではないので撤去されたチャリが平和島に運ばれる事はもう無いんですけどね。

 

面倒臭いと思っていたSスタジオも行くのが全然苦じゃなくなりました。

むしろ楽。駐車場完備だし。

Sスタジオは機材/楽器のレンタルもやっているので現場でいろんな楽器を借りられるし、アシスタントの方々は皆とても優秀だし、AMEK9098EQが大量にあるし、何なら毎日平和島でも良いと言っても過言ではありません。

 

 

 

 

そんなSスタジオでの仕事が珍しく早めの時間に終わった先日、

やってきたのはスタジオから車で5分ほどの当施設

天然温泉 平和島、通称平和島温泉。

 

 

 

当ブログ読者的にはモヒカンサウニストの産湯としてお馴染みの平和島温泉ですが

僕は恥ずかしながら初入湯であります。

 

最近ずっと行く機会をうかがっていたのですが

コロナの影響で営業時間短縮中の為なかなかタイミングが合わなかったのだ。

 

ちなみに、僕の周りで平和島温泉の前評判は決して高く無く


「わざわざ平和島温泉行くくらいなら桜館ユー鶴に行ったら?」

 

なんて言い出す人もいる始末でしたが

前述のとおり、そもそも僕は「平和島」に対しての期待値が低めなので問題は無い。

 

今日に関しては、そこにサウナと水風呂さえあればそれで良いという気持ち。

郷に入ればなんちゃら」マインドである。

 

ビッグファン内の駐車場に車を停めて乗り込んだエレベーター内で

地元の輩みたいなヤツらに遭遇、ちょっと絡まれてしまったけどその辺も織り込み済み。

 

平和島は変わった人が多い。

 

 

 

 

 

輩を華麗にスルーしつつ、フロントでの検温をパスしてチェックイン。

 

脱衣所から浴室への入り口が2つあったり、でも浴室に入ると中で繋がっていたりと

ちょっと方向感覚を見失うダンジョン系サウナ。

作りは全然違うけど、ゆらりとか今は亡きサフロを思い出します。



こういった初見のダンジョン系サウナにおいてまず大事なのは動線の確認。

サウナ室はどこにあるのか?水風呂との位置関係は?

特にこの時期は、サウナから出たあと速やかに水風呂に入れないとのぼせてしまいますからね。

真っ先に確認しておくと良いでしょう。

 

サウナ室は広めの2段シート、

アツすぎずぬるすぎず(ちょっとぬるめ)

取り立てて特徴の無い普通のドライサウナなのですが

何ならむしろこういう「THE普通のサウナ」が個人的には最近ちょっと好きだったりします。

 

 

サウナ室は普通なのですが、「上段でひたすら仁王立ちしているおっさん」

「杖をつきながらヨロヨロと入ってくる瀕死のおじいちゃん」

個性的な客が多いのは土地柄なのでしょうか。

 

 


平和島は変わった人が多い。

 

 

水風呂の水温計は18度、体感的にもそれくらいで、

「THE普通の水風呂」といった趣き。

 

 

 

ちょっとぬるめだし若干加齢臭みたいな臭いがしたけど

この手の施設の水風呂はこんなもんでしょう、と言った感じで特に多くは求めない事にする。

 

そこにサウナと水風呂があるだけで有り難い話ではないか。

平和島なのだから、平和にいこうではないか。

 

休憩は高温サウナ前のクールダウンルームか、ストーンサウナのある方のスタジアム型ベンチ。

これは初めて見るタイプのヤツで、見た目の開放感と相まってとても素敵ですね。

 

 

 

途中、温泉などを挟みつつゆるめなセッションで

すっかり平和な気持ちになって脱衣所に出ると、

先程サウナ室で見かけた杖をついたおじいちゃんが白目を剥いて即身仏の様にととのっていました。

 

 

 

 

 

一瞬、マジで死んでるのかと思ってちょっと焦りました。

 

あまり期待していなかった分、

予想以上に良い感じの施設で平和島へのマイナスイメージが完全に払拭されたなー、

お食事処で何か食べて、業務スーパー寄って帰ろうかな、と思いつつスマホを見たら

 

「虚弱さん、持ち込んだマイクをスタジオに忘れてますよ!」

 

と、親切なSスタジオのアシスタントの方からメールが入っていました。

 

やっぱり僕は平和島との相性が良くないのかもしれない。

食事処と業務スーパーをスルー、踵を返してスタジオに忘れ物をピックアップしに戻るのでした。

 


ととのう率 : 65%

 


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