将棋の羽生善治さんの『決断力』という本を、もうバイブルかっていうぐらいに一時期すごく繰り返し読んでいた時があって、その本の中にうろ覚えなのですが

 

「勝っても負けても、対局が終わって、ここが良くなかったとか、その日のうちに反省をする。その後はその反省を引きずらない」

 

というようなことが書いてあった箇所があって、すごく感動した記憶があるのです。

 

僕はずっと昔から

 

「反省って必要なのか?」

 

って思ってきました。

 

別にこれは「開き直りのすすめ」ではありません。

 

どうしてかと言うと、占いと言う仕事をしていて、何年にもまたがってずっと元気がない人、そして、怒りを溜めている人を見てきて、そういう方ってめちゃくちゃ反省しているんですよね。

 

反省と後悔が入り混じった「反省」。

 

その「反省」があるから、「まぁ、どうせ私なんて希望を抱いてもダメなんですよね」って、何か新しいことにチャレンジしようとしている時や、自分の流れの周期が変わる頃になって、強烈な「陰」の力が出てきて、前へ進むことを押しとどめられる人って多いのです。

 

過去に大きな成果を取り逃してしまった自分への怒り。そして、「なんでこんなことしちゃったんだろう」という後悔。

 

それを「反省してます」という言葉で、ずっと心の中に残してしまっている方って、想像した以上に多かったりします。

 

でも、どこかで「えい!」って頑張って、人生を再び動かそうとする時に、その「過去の反省」が重たい十字架になり過ぎてしまってもいけないと思うのです。

 

もちろん、他人に対して「その人の人生にかなり影響を与える形での多大な迷惑」を掛けてしまった場合は、その十字架はずっと背負わなければいけないケースもあると思います。

 

でも、「あの時私がこう言ってしまったからヒロシ君は傷ついて仕事を辞めてしまった」とか、それぐらいの場合は、ヒロシ君は元々仕事を辞めたかったかも知れないし、その辺の原因は「あなたの一言だけ」が100%原因じゃないかも知れないわけだから。

 

僕自身は、反省ルールって設けています。

 

自分がすごく反省のループに陥りやすい人間だからです。

 

なんか、どんなに大きな失敗でも、「それをやってみたかった自分」がいたわけだから、それで大失敗したとしても、間違った選択をしたとして震える程後悔をしたとしても

 

「3日以上は覚えておかないようにしよう」

 

と繰り返し自分が落ち込むことは避けてます。その時運が悪いということもすごくあるわけだから。

 

心の中の下町のおばちゃんが「だってしょうがなかったじゃない。そういうことやりたかったんでしょ?」って明るく言ってくれるように仕向けます。

 

ちなみに何か近々で悪いことをしたわけではありません。笑 

 

何か、自分をすごく反省してしまっている方に最近あったので、書き残しておきたいと思いました。