袋の中は釣り竿であった。

子供のころ父と外堀で釣りをした。

父がいたずらにフランスパンを練りエサにしたら、

たちまち引きがあった。

大物 あまりの強い引きに私は父の後ろから抑えた。


一瞬 お堀に落ちそうになった想い出が、その後お堀わらしという短編の童話ができた。

何しろ外堀には今はさらに大きくなった鯉がたくさんいる。


今年も時間ができると父の遺品をかたずけている。

いよいよ父の本。

これは資料館で参考文献として保存してくれることになる。

とりあえず段ボールを用意、

その隅から出てきたのが、釣りざお7本。


偶然 釣り好きの方がいて喜んでもらってくれた。

最後の本と竹竿がまた役に立ち、父も喜ぶ。

ちなみに釣りは苦手、

気が短いから網を使ってしまう。

来月は本を納めたらまたまた大掃除だ。