3月15日(水)

大阪産技研主催の「栄養ケアマネジメント」の講演会に呼んでいただきお話させていただいてきました。


「介護保険と栄養ケア・マネジメント」・・・大阪府健康福祉部高齢介護室、施設課   岡本、中川氏

「QOL向上を目指した栄養管理~臨床栄養ケア・マネジメントの実際~」・・神戸学院大学栄養学部栄養学科講師  野口孝則氏

「介護予防につながるメタボリックシンドロームの改善とサプリメント」・・・滝村桂子


まず、4月から変わる介護保険の改正にともなう栄養ケア・マネジメントの総括が岡本氏、中川氏からあり、

その後、野口氏から実際の栄養士さんの活動についてのお話がありました。

お話を通して感じたことはやはり、生活習慣病だけでなく介護も予防が最重要視されているということです。

介護予防も開始されてから5年で通常の見直しということですが、やはり介護保険の予算は相当オーバーしており、しっかり予防して介護保険のお世話にならないように、また、なったとして施設に入所してもなるべくそのままで終わらず、出所してもとの生活に戻れるということを目標にされていることがよくわかります。

栄養指導は今までより、きめ細かく個々にあわせて指導ができるようにということで管理栄養士さんのお仕事はますます重要なポジションになっていきます。また、栄養指導といえども栄養士だけでなく、その他のコメディカルの方たちとのトータルケアが重要というお話をされていました。


私はというと介護予防を考える時、寝たきりの原因は脳梗塞と骨粗鬆症などによる骨折で50%を占めるということで生活習慣病を予防することが介護予防につながる・・というお話をさせていただきました。

メタボリックシンドロームの説明と実際内臓脂肪を減らすことで高血圧、中性脂肪値、肝機能が異常値から正常値にもどられた方の実践例をお話しました。


サプリメントに関してはサプリメントの位置づけについて。

健康つくり、予防を考える時2つの考え方があります。


リスクリダクション」・・禁煙、禁酒などリスクを減らす考え方

ヘルスプロモーション」・・病気への順応、現状の改善を目指す考え方


サプリメントはそのヘルスプロモーターとして大きな役割を果たすと思われます。

通常リスクリダクションの話だけをすると意欲を失ってしまいがちです。

そこに改善をめざす前向きな行動がプラスされると相乗効果を得られやすいと思います。

サプリメントとは補完という意味。それだけで命を救ったり、病気を治したりはできないかもしれませんが、

QOLを高めて生活を快適なものに近づけることに役立つと思うのです。


特に高齢者の方におすすめのサプリメントは以下の通り。

<高齢者全般に必要なもの>

   マルチビタミン・ミネラル・・野菜の栄養価の低下、高齢に因る吸収率の低下など考慮して。

   たんぱく質・・必要カロリーは減ってもたんぱく量は20代のころと同じだけ必要(たんぱく質は体の元)

<健脳>

   DHA・EPA,レシチン、ビタミンB群、イチョウ葉エキス

<ひざ・関節痛>

   コラーゲン、グルコサミン、コンドロイチン

<骨粗鬆症>

   C,D、マルチミネラル大豆イソフラボン、カルシウム、ビタミン


サプリメントは自分の健康をどう維持するか、どう改善していくかいうことのサポーターとしての役割を担っていくことができるのではないでしょうか?

そのためにも安全でしっかりサポートできる良質のサプリメントを提供していきたいと改めて思った1日でした。