21日(火)、いきいきプロジェクト。
今回は栄養素の代謝の話。口から入ってきた炭水化物、脂質、たんぱく質がどのようにエネルギーに変わるかを勉強しました。
まず、口から入った栄養素は咀嚼によって唾液で分解が始まります。胃酸や膵液、胆汁などによってそれぞれ最小単位にまで分解され、小腸に運ばれます。小腸の内壁は高さ1mmの絨毛、微絨毛で覆われ、表面積の合計は体表面積の約5倍に及び、栄養素や水分を無駄なく吸収します。
絨毛の内部には血管とリンパ管が並行して通っておりブドウ糖やアミノ酸、水溶性ビタミン、ミネラルは静脈に溶けて、門脈を経て肝臓に送られます。
一方、脂質や脂溶性ビタミンはリンパ管から静脈→心臓→動脈を経て肝臓に運ばれます。
肝臓に運ばれた栄養素は新たに必要なたんぱく質、脂質、炭水化物に再合成されてエネルギーに変わっていきます。それぞれの栄養素は各細胞のエネルギー生産工場であるミトコンドリアに運ばれ、クエン酸回路を通ってエネルギーを産んでいきます。
この時、糖質をミトコンドリアに運んで行く時、リポ酸が、脂質を運んで行くのにカルニチンが必要です。
クエン酸回路に運ばれたそれぞれの成分が呼吸による酸素の力を借りてクエン酸を産み出します。
クエン酸から始まり、8つの代謝の経路を経てそれぞれ大きなエネルギーを産んでいきます。
この代謝の経路でコエンザイムQ10がエネルギー産生の補酵素として働きます。
クエン酸回路が十分に機能しなければ乳酸という疲労物質がたまってしまいます。
クエン酸やお酢を摂ると乳酸が分解されエネルギーを産みやすくなるので、代謝が上がり疲れが取れる、
肌調子が良くなる、ダイエットしやすくなるなどという体感を得られる方が多いようです。
クエン酸回路という言葉を知ってはいるけど、よくわからない・・・すぐ忘れてしまうといった意見が多く、
確認という意味で今回の話が理解してもらえれば成功です。いろいろなサプリメントの話をして行く時、
代謝の流れの中で、どの場面で使われていくのかを知ることはとても重要で、今回の話が今後の勉強の
ベースになってくれるといいなと思っています。