今回は真皮のお話。
前回のお話の表皮の下に真皮があります。
真皮はまず、繊維芽細胞からつくられたコラーゲン繊維が網目状にあり皮膚を支えています。そのつなぎ目にエラスチンがあり、コラーゲン繊維を束ねています。そのコラーゲン繊維をバックアップして皮膚の弾力性を持たせているのが高保湿成分のヒアルロン酸をはじめとするムコ多糖類です。
真皮のシワは老化や紫外線の影響でコラーゲンやエラスチンからなる皮膚の弾力構造が崩れてしまったり、繊維芽細胞の生成能力が衰えることによりできてしまいます。
コラーゲンやヒアルロン酸の美容液を外から塗布しても皮膚細胞が修復されたり、シワが解消されたりということはありません。コラーゲンもヒアルロン酸も分子量が大きく皮膚の中に簡単に浸透するとは考えにくいと思います。ただ、角質層に潤いを与えるという保湿効果は非常に高いのでそれを理解した上で使うといいでしょう。
真皮の細胞を活性化させるためにはやはり、化粧品より体の内側からのお手入れが重要です。
バランスの良い食生活、十分な睡眠など。皮膚の老化は体調と比例するといってもいいと思います。
コラーゲンやヒアルロン酸は皮膚からの塗布より、サプリメントの内服がより効果的。
胎盤エキスのプラセンタには皮膚を作るもとになるプロリン、グリシン、アラニンなどのアミノ酸を豊富に含み、ホルモンバランスを整えたり、血流改善効果もあり、くすみにも効果的です。
前回の表皮、今回の真皮の話を合わせて考えていただくと皮膚対策には外からも内からもお手入れが大切ということがわかっていただけたでしょうか？次回はお肌のお手入れなど紫外線対策の具体的な例を挙げてお話させていただこうと思います。お楽しみに