さすがに新作の締切が迫ってきており、ブログを更新するのも難しくなっております。
 本日は、新作用にデータを調べていたときに、最も驚かされた件について。
 アメリカの驚くべきシェアです。何のシェアかと言えば、世界の経常収支に占める、アメリカの経常収支赤字のシェアになります。

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_02.html#sekaikeijou

 ご覧のように、何とアメリカ一国で、世界の経常収支赤字の八割を占めているのです。(残りの二割の殆どは、ドイツを除く欧州諸国です)
 以前からアメリカの巨額経常赤字については、世界経済のバランスを欠く原因として問題視されてきました。こうしてグラフにしてみると、確かに無茶なシェアであり、とてもでは無いですが持続可能とは思えません。
 ちなみにアメリカは経常収支の中で、サービス収支と所得収支については黒字です。つまりアメリカの経常収支の赤字とは、貿易赤字のことなのです。
 もっとも、最近のドル安はアメリカの輸入価格を押し上げ、同時にアメリカ企業の輸出競争力を高め、貿易赤字を削減させる可能性が高いです。アメリカの莫大な貿易赤字、つまり逆に言えばアメリカに対する貿易黒字に経済成長を依存していた国は、今後は厳しい局面を迎えざるを得ないでしょう。
 まあ、どことは言いませんが。