わたしの最新作である中国経済本では、とにかく統計数字が嫌と言うほど出てきます。
 参考までに、わたしが使用した情報ソースをご紹介しておきましょう。皆さんも一次ソースを見たくなった時には、是非この当たりの数値をご参照下さい。

1. 月刊海外経済データ:内閣府経済財政分析官付海外担当、とうい長い役職名の人が書かれており、題名通り月刊で様々な世界各国のデータが記載してあります。情報量の豊富さの割に、定価1100円とお買い得です。但し、そんじょそこらの本屋にはまず置いてありません。わたしは、足が棒になるほど探したあげく、八重洲ブックセンターでようやく一冊入手しました。しかし、この資料が無しでは、おそらく最新作は書けなかったでしょう。
2. 日本銀行国際収支統計
http://www.boj.or.jp/theme/research/stat/bop/bop/index.htm
 とにかく日本関連の一次ソースが山ほど置いてあり、きちんとメンテナンスされている優れものです。そのデータの豊富さは、韓国の情報データベースであるKOSISに匹敵するほどです。しかも、こちらは日本語だからいいですよね。但し、日本の経済データのみで、海外のものはありません。(対海外各国別国際収支、などはあります)
3. 中華人民共和国国家統計局
http://www.stats.gov.cn/tjsj/
 中国関連の様々なデータが置いてあります。中国の場合、ご存じの通り報道数字が当てにならない面がありますが、この統計局の数字で悪化しているのなら、状況は更に悪いのでしょう。
4. 中国国家外貨管理局
http://www.safe.gov.cn/model_safe_en/index.jsp?id=6
 中国の国際収支最新版などは、このサイトから入手できます。英語版もあるので、安心です。問題は、死ぬほど重いこと。
5. 日本貿易振興会(JETRO)
http://www.jetro.go.jp/indexj.html
 何だかんだ言って、やはり貿易関連のデータは充実していますね。
6. 2008データブック オブ・ザ・ワールド 世界各国要覧と最新統計(二宮書店):定価650円の割に、もの凄い情報量です。但し、全く深くはないので、広く浅く様々な情報にアクセスしたい方には有効かな。

 特に、中国国家統計局のサイトですが、まさか日本のメディアや自称経済評論家は、このサイトさえ見ていなかったりはしませんよね。もしも見ていたら、中国が○×が○×で、それなのに○×が○×になっていて、とっくに○×だというのが分かるのに。(さすがにネタバレ)
 え~え~、分かっているんですよ。日本のメディアや自称経済評論家が、一次データを見たりするわけがないということなんて。

 今日の上海株は5.50%下落の3,413.91で引けました。
 さすがに今週中に3000ポイントを割り、下落率50%に達することは無さそうですね。が、来週からはアメリカの銀行、証券の決算報道が控えていますからね。wktkです。