賢く上手になろうよ | ヴァイオリンへの身体作り

賢く上手になろうよ

ヴァイオリン演奏を家にたとえれば、各種テクニックは材木・レンガ・蕨や粘土のような建築材料に相当するでしょう。


スケール(重音含む)・エチュードはそれらの材料を繋ぎ合わせて、ひとつの建物を建てる決まりのようなもの。


何よりもまず、材料がなくては始まりません。
立派なヴァイオリン演奏の家を建てようと思ったら、たくさんの材料を用意しなければなりません。




プロを目指す子供は、幼児期からなるべく多くの材料を確保しようとします。

音楽のスタイルによって奏法は異なりますから、用心深く土台を固めながら少しずつ建てていくのです。

そうして 三歳から始めたとして、小学校卒業くらいで、一生使えるテクニックを身につけます。




大人から始めたアマチュア奏者が、いきなりこれの真似をしようとして一遍にドサドサと大量の材料を仕入れるのは、無意味であり、また、不可能です。
では、どれくらいの材料を揃えたらいいのでしょうか。


(つづく)