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2022年、今年はブログ書こう!と思っていたのに、気がつけば1月も終わろうとしているではないか。

随分と先の話だと思っていた舞台、「命ギガ長スW」の稽古が始まっている。怖いから考えないようにしていたけど、とうとう始まってしまった。昨年末から観念して台詞を覚え始めたけど、覚えても覚えても終わらない二人芝居の膨大さよ。でも、本当に素晴らしい台本で、読むたびに凄いなぁと、たまらない気持ちになる。

松尾さんの稽古場はどんな感じなんだろうと、ものすごく緊張していた。いま現在は、うん、楽しめていると思う。とんでもなく高い山なのでプレッシャーは勿論あるし、松尾さんの眼差しと的確すぎるダメ出しに震えがくることもあるけど、でも、それも含めて楽しめていると思う。松尾さんは細やかに演出してくださる。

今回は宮藤官九郎さん、安藤玉恵さんのギガ組、そして三宅弘城さんと私の長ス組の2組での上演になります。稽古は別々なので入れ違いにご挨拶するくらいなんだけど、こないだ雑誌の対談で安藤さんとお話ができて、なんだかとても嬉しかった。この役に対する恐怖と喜びを共有できる相手は安藤さんしかいないであろう。ギガ組の本番を観ることができるのだろうか、私は。ものすごく観たいけど、自分の本番が残っている限り恐ろしくて観れないような気もする。

とにかく今回は、先走って不安になり食欲不振でげっそり痩せるみたいな流れを断ち切りたいので、どうにか軽やかに楽しんで!自分!と、常に言い聞かせている。まぁ、まだ稽古始まって5日しかたってないけど、あれ?気付いたら楽しいまま終わっていた!ってことにならないかな。なることを祈る。

こないだ久々にボイトレ行ったら、かんな先生が私の頭をマッサージしながら「頭の中でずっと音が鳴ってるよ」と言うので、黙っているときも脳内で台詞呟いているからですかね?と聞いたら、そのせいだと笑われた。頭に触ると分かるそうだ。今の私は頭の中ぱんっぱんに台詞を詰め込んでいる。ふとした拍子に溢れ出そうで怖いから、

、、、ってところまで書いて下書き保存したまま、私はコロナに罹ったのでした。お稽古を止めてしまい、現場にはご迷惑おかけしました。幸い濃厚接触者は息子だけで、現在も彼は罹患せず元気に過ごしています。稽古場の皆さんにうつらなくて本当に本当に良かった…。コロナは想像以上に厄介でしたが、日々少しずつ少しずつ回復している実感。でも疲れやすくて、毎日10時間近く寝ている。それでも足りないなぁと思ってしまう。

稽古は終了して、いよいよ劇場入り。とうとう、ここまできてしまった。コロナで失った10日間(実際はもう少し長い)が惜しいけど、限られた時間の中で必死に向き合う日々。松尾さんの稽古はとても楽しかった。この私が心を病まずに稽古期間を過ごせた驚き。気心知れた三宅さんがパートナーっていうのも、本当に救われた。台本を読んでいて面白いなと思う松尾さんの芝居の呼吸みたいなものを、実際に体現しようと思うと難しくて大変なんだけど、でも自分の中で面白さが勝っている。欲を言えば、もっと松尾さんと、どうでもいい雑談をしたかったなと思う。まぁ、まだ終わったわけではないけど、劇場に入ればバタバタだから。

昨日は映画を観に行っていた息子の感想を聞きながら夕飯を食べ、何故かじゃんけんぽいぽいをして涙が出るほど笑って、ものすごく癒された。楽しいね!と言うと、「楽しいのは母ちゃんだけな」と言われてしまった。

随分と気温も上がって、近所のスーパーに買い出しに行くだけの往復も楽しい。天気の良さは精神も左右する。本当に単純すぎて困る。今朝は洗濯機の見積りに来てもらったのだが、この排水構造に国産の洗濯機は対応できないと言い切られ、がびんとなった。今は海外製の洗濯機なのだが、どうにもこうにも具合が悪くて、国産に買い換えようかなと思っていたのだが。どうしよう、いよいよリフォームか。

写真は芝居で使う入れ歯のケース。おばあちゃんの役で使用します。入れ歯の威力すごい。老人と女子大生の二役をやれるなんて、舞台ならではの楽しさ。観に来てねとは言いにくいご時世ですが…下北沢でお待ちしております。