人間は懐かしい匂いがする人には無意識に心を開くものだね。
懐かしいネタが噛み合うと古くから知る友人のような気がしてしまう。

人間というものはずっと昔の基準で今ここで出会った人を見ているからかもしれない。

これが悪い例になると偏見になるのかもしれないけど。



一世一代という言葉について考えている。

私自身一世一代のことを最低限はやり遂げた気持ちでいるけど、他人には押し付けられないと思っている。

私のときは高校生の時にバブルでいろんな意味で助かった。今の日本の社会で貧しい子たちに同じことをやってみろよとはとても言えないし、恥ずかしい。



Twitterの議論的なツイートが流れてくるたびに、キリスト教的な、なぜあなたは自分で一指だに触れようとしないものを他人に担がせようとするのか、的な意味で首を傾げる人が多いな。



トマスについて。

ある若いカップルがいて男性が女性の浮気を疑った。

男性は浮気していない証拠として女性の携帯を見せろと言った。

女性は携帯を差し出して言った。

「汝は見しによりて信じたり。見ずして信じるものは幸いなり。」

私はヨハネによる福音書に重きを置かないがこれは共感する。



いわゆるクソリプの特徴としては前提知識がないというのが挙げられると思います。

例えばある人のツイートに「いわゆる亢竜悔いありであって」とか「無告を虐げずと言われますように」とかいうような前置きがあるとそれを踏まえた発言だと分かるのだけど、そう言った前提が感じられないんですよね。

これは発明による特許も同じだと思うんですよ。

特許で「こんなことを発案しました」と言われても、それが公知の事実であれば、今さら主張することではないわけです。

要するにクソリプというのは公知の事実を踏まえていないのです。

だからクソリプは聞いても無駄なんだけどツイートのようにコストがかからないとダメ元になってしまうのでしょう。

クソリプに対する最も簡単な認識はそれが既出であるのかどうかでしょう。



私の母は晩年自分の墓を買っていた。父方の墓に入りたくないと。父も強制はしないでそのようになった。父は半月に一度は車に乗って母の墓参りに行く。

今年の夏帰省するかな。と言っても、せいぜい5、6日ぐらいしか帰れない。5月に1ヶ月近く帰っていたのに比べると短いな。



おでん弁当のことを思い出した。

中学の頃給食がなくて自作のお弁当か販売のパンだった。母は深夜のパチンコでぐったりしてた。バブル期は稼げてたからね。

朝起きると珍しく弁当があったのだけど、昨夜のおでん弁当。ご飯とおでんだけで汁だく。カバンの中汁まみれ。恥ずかしくて蓋を立てて食べたな。

うちに帰って母親にもうお弁当はいらないと伝えた。そうしたら毎日学校販売のパンになった。そのパン代を母からもらってお昼を食べないで、お金を貯めて中古レコードを買うようになった。



若くて賢い子に質問すると若くて賢い答えが返ってくる。求めてる答えはそれではないのだけど。

昔の社会問題について言及してるから知ってるのかと思って聞いてみると、知ってるという。

多分彼のいう知ってるは史実としてのそれであって、実体験のそれではないのだよな。

答えがずれている。


ヘイトスピーチ問題の本質。

「知ってる?」と「記憶してる?」の違いについて。

例えば20年前の事件について20歳の若者に聞く。「君はこの事件について知ってるか」と。すると聡明な子は答える。「知っている」と。では改めて聞く。「君はそれについて記憶しているか」と。すると答えは返ってこない。

ヘイトスピーチにおいて自説を唱えてる人のどのくらいがこの隔たりに気がついているだろうか。

知ってるのに実体験がない。

ウルトラマンやファーストガンダムの本放送を見たことがない中途半端なおっさんのようだ。



SPY×FAMILYのアーニャはエスパーという設定だが、実際のエスパーっていうのは要するに人の本音を見透かせる人だよね。

私は小さい頃から片耳で聞こえが悪くて、他人から話しかけられると相手の主張していることより相手の顔色などを窺ってしまう。すると本音と建前がかけ離れている人はすぐにわかる。

以前会社のチームリーダーでそう言う人がいた。畑違いの仕事ができない人でものすごく焦っていて詭弁ばかりを駆使していた。業務上迷惑なので、何度か注意をしたのだけど大袈裟な建前を並べるばかりで辟易した。やむを得ず上司に相談すると慌ててこちらを陥れるようなことを仕掛けてくる。

この件で驚いたのは、周囲の誰一人としてこの人の詭弁に気が付いてないことだった。「えっ、みんな、この人の魂胆がわからないの!?」と毎日唖然としていた。今考えると彼の本心を読み取れているのは私だけだった。だから排除されそうになったし騙されている上司との二人組に私は排除されてしまった。