ソフトバンクが、イギリスのARMを買収するそう。

この買収は自分が妄想するに、
「IoTをIoTにするために必要な通信キャリアを抑え、IoTで動かすサービスを抑え、そもそものIoTに必要な半導体を抑える」
っていうものかなと思っています。
当たり前かw
なんかIoTっていうとバズワードでダサいなw
要するに生活に使う物全てのものをコントロールしたい?的な?感じですかね?

ARM以外の半導体メーカーを買収するには、他が正直高すぎるし、在庫も抱えなければいけないし、製造装置も買い続けなければいけません
他の半導体メーカーとは、クアルコム(802億ドル)やインテル(1649億ドル)、TSMC(1369億ドル)、MediaTek、サムスンなどなど。
一方で、ARMはこれら半導体メーカーが半導体を作るために必要な設計書を圧倒的に抑え、在庫も製造装置もない。
それに、ブリクジットでポンドは下落してるとまぁ一番買いやすかったし、ARMしかなかったのかなと。笑

ただ、シナジーあるのかよって思われると思いますが、そもそもソフトバンクは投資会社です。
投資先としてのARMの売上、利益、企業価値が上がれば良い。
IoTは、今後絶対伸びる産業ですが、そこで今更スマホとか家電とか作るようなメーカーになるなんてナンセンス。
だったらそれらをIoTにするために必要な通信、半導体といった根本を抑えてしまえっていう感じなのではないかと思います。
それに、Googleも半導体の開発始めているように、サービス側から半導体開発に入るのはそもそも不思議ではありません。

またこの買収は、他の半導体メーカーではできないことなのかなって思います。
なぜなら、これまでARMは独立だったから今の地位を築けたわけで、仮にインテルが買収したとしてクアルコムがそこから買うかといったら、自分の技術やニーズがだだ漏れになってしまうと思えば買わなくなるので、売上の伸びは期待できません(そのかわり最最先端のR&D部隊とこれまでのノウハウ、特許が手に入りますがってここが大きいのか笑)
一方ソフトバンクは、半導体メーカーでもないし、半導体メーカーと利益相反になりそうな会社ではないので買収ができた。(たぶん)

今後は、これらIoTを自律分散的に動かしたり、効率的にデータを保存するためのBlockchainやDistributed Ledger Technologyに投資をしていくのではないでしょうか。

っていう妄想は置いといて…笑

さて今回のお題である、このARM買収する際にFAを担当しているThe Raine Groupについて。
このThe Raine Groupは、ゴールドマン・サックスの元パートナーでメディアバンカーのジョー・ラビッチと、UBSでテクノロジー・メディア・テレコム部門の責任者だったジェフ・シネ氏が設立した、アドバイザリー業務と15億ドルのファンド(VCとHF)を運営する企業です。
日本のドリームインキュベータとも戦略的業務提携をし、 Raine Groupのファンドにも出資しています。

実はこの投資銀行のインベスターには、
エリック・シュミット(アルファベット)
ショーン・パーカー(ナップスター)
ピーター・チャーニン(ニューズ・コーポレーション)
テリー・セメル(ヤフー)
リチャード・ローゼンブラット(デマンドメディア)
孫正義(ソフトバンク)
リー一族(サムスン)
マーク・アンドリーセン(a16z)
がいます。(そうそうたるメンツw)

また、Raine Venturesのポートフォリオが以下です。


ちなみに、FAはRaineだけでなく、Robey Warshaw、みずほ証券も参加しています。
ブリッジローンもみずほ銀行が提供しています。(One Mizuhoすごいなぁ)

そもそも今回の買収は、ソフトバンクが世界を抑えに行った初めての例かなぁなんて思いました。
これまでソフトバンクはなんだかんだで、ある国に強い会社ばかりでした。
アリババは中国だし、スプリントはアメリカだし、ボーダフォンは日本だし、ニケシュの投資もそう。
強いて言うなら、コムデックスくらいですかね?

っということで、今後のソフトバンクの動きが気になりますね!
また、ソフトバンクのバイサイドに行きたい方はみずほいいかもしれないですねw