先日の一般質問では、以下の4点について質問しました。

1.人口減少対策の施策展開
2.生活困窮者対策の推進
3.観光客の受入態勢の整備
4.農業の振興
 (1)野菜の生産拡大
 (2)新規就農者の確保・育成



「観光客の受け入れ態勢」については、琴平の県内観光地の情報発信拠点を7月を目途にリニューアルオープンする事や、「人口減少対策」では過疎地の切捨てとならないよう、都市と中山間地域を結ぶ交通ネットワークづくりなどに積極的に取り組む等の答弁がありました。



以下に、質疑の内容について記載します。長文ですがお許し下さい。

1. 人口減少対策の施策展開について
Q:人口減少対策について本県の課題をどのように認識し、また将来像をどのように描き、今後どのような施策に軸足をおいて取り組んでいくのか?
A:2040年には本県の人口は約77万人にまで減少するものと予想されており、このままの状態では経済規模が大きく縮小する恐れがある。このため、県では「香川県産業成長戦略」を策定し、経済の活性化と雇用の拡大を図るとともに、長期的には出生率の向上などにより、人口増への転換を目指していく。また、農山漁村の元気づくりや観光振興による交流人口の増加を図るとともに、過疎地の切捨てとならないよう、都市と中山間地域を結ぶ交通ネットワークづくりなどに積極的に取り組む。

2. 生活困窮者対策の推進について
Q:本年4月からの生活困窮者自立支援法の施行を控え、本県の準備状況はどうなっているのか、また、具体的にはどのような事業を行うのか、実施主体である県内の市とはどのように連携し準備を進めているのか?
A:県では本法の施行に向けて、郡部9町や社会福祉協議会など関係機関と協議を進めてきた。具体的事業としては、町社会福祉協議会に相談支援員を置き、相談に応じた助言や支援プランの作成、継続的な支援を行う。また、住居確保給付金交付事業を実施し、再就職のための居住の確保を図る。さらに、生活困窮家庭の子供を対象に、夏季休業日などを利用した学習支援などを行う。実施主体となる市との連携は、丸亀市と高松市におけるモデル事業を昨年7月と8月の連絡会において検証し、対応策の検討などを実施するとともに、専門家の指導による実務者を対象としたグループワークを行うなど、実践的な研修を実施した。

3. 観光客の受入態勢の整備について
Q:観光産業の振興について、来年度、「おもてなし」の充実も含めた観光客のソフト面、およびハード面を含めた受入態勢の整備に、どのように取り組むのか?
A:ハード面については琴平に開設した観光情報の発信拠点を、7月頃を目途にリニューアルオープンする。また、無料の「かがわWi-Fi」についても、官民協働でスポット拡大に努める。ソフト面では「おもてなしの心」のより一層の向上のため、観光従事者やタクシー事業者向けのおもてなし研修や、「香川おもてなしタクシー」認定制度などに取り組む。

4. 農業の振興について-新規就農者の確保、育成について
Q:県内だけでなく、県外を含めた新規就農者の確保・育成にどのように取り組んでいくのか?
A:県内はもとより、UJIターンなど県外からの優秀な人材を、次世代の担い手として確保していきたい。そのため、東京や大阪などで就農相談を実施するほか、農業体験ツアーの実施、青年就農給付金の交付、機械・施設の助成に努める。また、来年度は農業面や生活面まで一貫した指導助言を行う里親への支援や、機械・施設のリース方式による導入支援を実施したい。

5. 農業の振興について-野菜の生産拡大について
Q:本県農業を支える重要な品目である野菜の生産拡大に向けた課題と、県としての取り組みについて?
A:市場シェアの拡大がブランド力の強化につながるレタスやブロッコリーなどについては、高品質化や省力化に向けた共同育苗施設や定植機などの導入について支援するほか、農地機構を活用しての担い手への農地集積に努めるとともに、作付拡大に必要な労働力を円滑に供給する農作業支援体制を構築する。県オリジナル品種のアスパラガス「さぬきのめざめ」などについては、高設養液栽培システムなどの高品質化や省力・低コスト栽培技術の導入に対して支援を行うほか、エダマメやエンサイなどの安定生産技術の確立や効果的な排水技術の実証なども行う。

今後とも、仲多度郡南部二町、および香川県の発展のために微力ではありますが全力で取り組みます!