〜私にとっての踊り〜part.1  

 

 

私の人生には子供のころから身近に踊りがあった。 

 

それは、同じ家に生きていた父方のミネおばあちゃんが踊り大好きな人だったから。

 

 ミネおばあちゃんの人生はまさに波瀾万丈だった。 


そこら辺の映画やドラマ以上のすごい人生ストーリーを生きてきた人。 . . 

 

 

お金に困らない家柄に生まれた幼少〜青春時代、、 

 

しかし、結婚した男性達によっておばあちゃんの人生は苦労や激動のものに変わっていった。 


2度の結婚の中で、離れ離れに生きざるをえなかった子供達がいたおばあちゃん、 


再婚した男性はお酒とギャンブル好きな色男だった父方の亡き祖父。   

私は顔すら知らない。 

 

その祖父とミネおばあちゃんの間には5人の子供が生まれた。その1人が私の父だ。

 

 

 . . 父がまだ幼い頃、熊本に家族で住んでいた時に、 


おばあちゃん以外の浮気相手の女性達が

祖父の子供を産み、 


その浮気相手の女性達も同じ家の中で住み出すという


ミネおばあちゃんにとって耐えられない状況になり、

 苦渋の選択で末っ子の父を連れて東京に出た。 

 

父とは歳の離れていた父の兄姉達は、熊本で祖父達と暮らしていたという。 

 

 働けるようになってどんどんその兄姉達は、ミネおばあちゃんと父のいる東京近くに引っ越してきた。 

 

 

ミネおばあちゃんは、

離れて暮らしている子供達に対してどんな思いで 生きていたのか、、 

 

考えるだけで胸が苦しくなる。 

 

 

そのミネおばあちゃんの人生は、 


私自身の人生にも重なるものがある 

 



子供達との離別、、 

 

おばあちゃんの思いは痛いくらい分かってしまう。

 

 


 . . でもおばあちゃんは


その苦労を、

同居していた私達孫には 微塵も感じさせないくらい、

元気で明るくてチャーミングなおばあちゃんだったんだ。 

 

いつも元気だから小学生達から「スーパーおばあちゃん」とまで呼ばれていた。 

 


その私にとっても大好きだったスーパーミネおばあちゃんは 

 日本舞踊に、盆踊りのサークル、

船橋市の伝統芸能のバカ面踊りと、

 

 美しい日本舞踊も踊れば、

男性役になり切って男前な日本舞踊も披露していたし、 

みんなで踊る盆踊りサークルも大好きだったおばあちゃん、 

バカ面踊りなんて「ひょっとこ」のお面をつけてひたすらひょうきんものになり切った踊りを踊る 。

 

本当に美しさから、かっこよさ、仲間たちとの連係、ユーモアまで踊ってしまうミネおばあちゃんは まさにスーパーパフォーマーだった。 

 


そんな祖母を見て育った私 

 

おばあちゃんの部屋にいくと、


 おばあちゃんが扇子を持って、真剣に踊りを練習しているあの真剣な姿が

今も頭や胸に焼きついている。

 

 

 稽古最中のおばあちゃんの近くにいくと、 子供ながらに私は

  「今は大事なものがおばあちゃんに入っている」と分かったから、

 話しかけるのをやめて、

おばあちゃんのその雰囲気を側でよくみていた。 

 

 

あの元気で明るいおばあちゃんが 

真剣な顔で踊り出す、

 

あのスイッチが入っているおばあちゃんが、


私にはとても誇らしく、

 

かっこよくみえていた。

 

 


 続く . .

 

 

 

 愛理(未央広子) 

 

 

 

私のアーティスト、パフォーマーとしての神聖舞踏公演等の舞台写真はインスタグラム @hirokomio_act 

 

 

で掲載しています🌿 

 

 

この投稿の写真は昨年2023年12月21日に

東京中野テルプシコールで出演した

『神聖舞踏公演God Breath FOR』に出演した時のものです。 

 

撮影 小野塚誠

 



 

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