こんなことで
いちいち傷ついちゃいけない


そんな小さなことを
いつまでも気にしてるなんて
恥ずかしい
言えない


ああ

強くなりたい

みんな平気な顔で生きてるじゃん

私だってもうちょっとでそうなれるはずなんだ


もうちょっと
いろいろ勉強すれば


もう少し
自分に自信が持てれば




だから
今の私は、ホントの私じゃない



ホントの私は、もっと
タフでカッコ良くて
こんなことで
へこんだりしない。



もっと強くなるんだ。



もっと賢くなるんだ。


もっと自分らしく自由に生きれるはずなんだ。


頑張れ私。










それで

君は、強くなれたのかい?


傷つかなくなったのかい?






ダメだね

全然ダメだ。



いまも
三歳の頃の
人見知りで泣き虫な女の子のまま





あーあ
残念だ。

誠に残念だ。

無念だ。



どんなに知識で武装しても
意識を浄化しても



いつまでたっても
私は、私。


よわっちいまんま。


最初から
なんにも変わっちゃいない。


中身は、ずっとよわっちいまんまだ。







でもどこか
とても安堵した。


私の中の
強くなりたい
という戦いが終わった。

やっと終わった。

あーあ
長かった。


ずいぶん遠回りしてしまった。



あはは
そういえば
私は、道に迷ったり
わざと遠回りするのが好きだ。

そのワクワクドキドキする過程を
多彩に満ちた景色を
楽しみたいのだ。

繊細な変態だ。





でも
これからは、そんな自分を
ちゃんと守ってあげよう。


強くなれ
頑張れ、負けるなと
鞭をふるような生き方では、なく


ちゃんと
優しい人たちの
私を愛してくれる人たちのいる暖かい世界で
ぬくぬくと生きていこう。



傷ついたら
がまんして
鈍感になろうと努力するのでは、なく
アホみたいに痛いとギャアギャア泣こう。


いちいち気にする
超絶めんどくさい自分を
私ぐらいは、抱きしめてやろう。

いつも愛してあげよう。




ただいま

ずっといじめてホントごめん。

ごめんなさい。

これからは、大切にいたします。

思う存分にこの愉快な世界を
微細に感じながら

そして
この感覚を光として
誰かを照らせる力として

磨いてまいりましょう




どうぞよろしゅう
お頼み申しあげます。






思えば、母も娘も…たぶん…


にん😁







るみ子