ニプシー・ハッスル(Nipsey Hussle)が銃撃を受け、33歳の若さで他界してから約1週間。彼が生前経営していたアパレル・ショップ=The Marathon Clothingには、連日多くの人々が彼を追悼しに足を運んでいる。そんななか、先週末ノースカロライナ州ローリーにて開催された、J・コール(J. Cole)率いるレーベル=Dreamville Records主催の音楽フェス=Dreamville Festでも、また一人のラッパーが、そのクレンショー・ネイティブに哀悼の意を捧げた。

 

 

Image via @Dreamvillefest on Twitter

 

 

RISE STAGEに登場したビッグ・ショーンは、ニプシーを追悼する16小節のフリースタイルを披露すると、こう続けた。

 

ニプシー、俺はあんたに言いたいんだ。みんなにたくさんのことを教えてくれてありがとう、インスピレーションをありがとうって。俺らにはニプシーと同じように、フッドに還元する能力と機会があるってことを忘れちゃいけない。

 

そして、その「Bounce Back」のラッパーは、こんなハートフェルトなメッセージをクラウドに送った。

 

俺らは与えたものが返ってくる世界に生きている。俺は自分たち自身に向き合いたい。人間、注意を向けたものが自分の意図するものになるから。でも、特にソーシャル・メディアなんかを見ていると、一番みんなが注意を払ってるのは

争いや喧嘩やビーフばっかりで、みんながそれを楽しんでLikeを集めてる。俺らが奴隷で、見世物で死ぬまで喧嘩させられていた時代のことを思い出させられる。でも俺らは奴隷じゃない、王だ。王は共に働き、じっくり話し合う。お互いを傷つけ合うんじゃなくて、王様らしく励まし合うことに集中しよう。ここに来てくれたみんな、自分のプラットフォームを使ってお互いをアップリフトし、サポートしてくれてありがとう。このフェスティバルに参加しているJ・コール、21サヴィッジ(21 Savage)、SZA、ティヤーナ・テイラー(Teyana Taylor)、6LACK…ラインナップされたみんなに感謝したい。それから、ここに居ないジェイ・Z(JAY-Z)、ビヨンセ(Beyoncé)、リアーナ(Rihanna)、カニエ・ウェスト(Kanye West)、チャンス・ザ・ラッパー(Chance The Rapper)、ケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)、ドレイク(Drake)、ディディ(Diddy)、イッサ・レイ(Issa Rae)、ジョーダン・ピール(Jordan Peele)、リナ・ウェイス(Lena Waithe)、そして2チェインズ(2 Chainz)、ジェネイ・アイコ(Jhené Aiko)にも。自分の声を使って人を励まし、支えている全ての人たちに感謝したい。こうやって俺らが前に進めることを願ってる。

 

ショーンは最後に両手を挙げるよう観客に促すと、亡きニップに対し黙祷を捧げている。

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

We still feel your energy, thank you Nipsey 💙🕊

BIGSEANさん(@bigsean)がシェアした投稿 -

 

 

Dreamville Festは当初、昨年9月に開催予定であったが、ハリケーンによる被害が予想されたため、今年4月に開催が延期された。同フェスのヘッドライナーはコールが務め、彼もまた「Love Yourz」をパフォームしながらニプシーの映像を流し、その『Victory Lap』のラッパーを追悼している。