50歳まで一度も結婚したことがない人が2015年に男性で4人に1人、女性で7人に1人いたことが、国立社会保障・人口問題研究所の調査で分かった。こうした人の割合を示す「生涯未婚率」は、2010年の前回調査から男女とも3ポイント以上増えて過去最高を更新した。

“プロの独身”男性......4人に1人
“プロの独身”女性......7人に1人

同研究所の解説によると、生涯未婚率の上昇要因の一つとして、「結婚資金」や「結婚のための住居」の確保が障害と考えている人が多いことを挙げている。

確かに、これは未婚化の要因の一つではある。
しかし、それでは高学歴で高収入な人でも、未婚化が進んでいるのはなぜだろうか?

第2次世界大戦以降に根付いた日本特有の貞操観念の名残のせいだろうか?
その名残が“プロの独身”を造り上げてしまったのだろうか?

昨年、“逃げ恥”や『コンビニ人間』が流行したのは、その辺の要因をそれとなく描写できていたからなのだろう。


参考文献
[1] 井上充昌「15年の生涯未婚率 上昇続く」朝日新聞(2017年4月6日)
[2] 海野つなみ「逃げるは恥だが役に立つ」講談社(2012年12月~2017年2月)
[3] 野木亜紀子「逃げるは恥だが役に立つ」TBS(2016年10月11日~12月20日放送)
[4] 村田沙耶香「コンビニ人間」文藝春秋(2016年7月)