まず、日本の報道としてNHKニュースから

NHKニュース  12月4日「汚染水 別の場所からも漏れる」

「東京電力福島第一原子力発電所の汚染水の処理装置から放射性物質を含む水が漏れていた問題で、この装置の別の場所からも水が漏れていたことが新たに分かり、経済産業省の原子力安全・保安院は、再発防止策を速やかにとるよう、東京電力に厳重に注意しました。

福島第一原発では、汚染水から放射性物質を取り除いたあと塩分を除去する装置から、今月4日、大量の汚染水が漏れて、一部が外に流れ出しているのが見つかり、放射性ストロンチウムなどを含む汚染水が、およそ150リットル海に流出したとみられています。原子力安全・保安院は、原因を究明し再発防止策を報告するよう、東京電力に指示しましたが、12日、この装置の別の場所からも放射性物質を含む水が漏れ出しているのが、新たに見つかりました。漏れた水はおよそ30リットルで、装置が置かれた敷地の中にとどまっていて、近くの弁を閉め直した結果、水は漏れなくなったということです。原子力安全・保安院は、13日、東京電力に対し、原因を究明し、再発防止策を速やかにとるとともに、この装置の一部を使わないよう、文書で厳重に注意しました。福島第一原発の事故のあと、原子力安全・保安院が東京電力に対し厳重に注意したのは、原発に作業員が立ち入る際、本人かどうかの確認が不十分だったと指摘した、ことし8月以来です。」

そしてその一方、

JAPAN TODAY
 12月7日 TEPCO「ストロンチウムを含んだ汚染水が太平洋に流出」

「東京12月7日―
現在使用中止中の福島原発から、高度の放射性廃棄物を含む汚染水が太平洋に漏れていた。 

TEPCOは、骨肉腫との関連性が認められている非常に有害なストロンチウムを含んだ汚染水が太平洋に広がったと発表を行った。

同社が福島第一原発内の漏れた水を処理するシステム内に45トンの汚染水を発見したことを発表した翌日のことである。
同社が月曜日に行った発表によると、作業員が流出を阻止することができるのよりも前に300リットルの汚染水が排水路を通って、大海へ流れ出したということだ。

TEPCOによると、海に漏れた汚染水には260億Bqの放射性物質が含まれているものと考えられるとのことだ。

しかしながら、一年間、毎日近隣エリアの海から採られたシーフードを食べても健康に害はないはずだ、同社はいう。 (TEPCOのコメントが続きますが、バカバカしいので訳は省略させていただきます。興味のある方は英語でご確認ください。)」


海外のメディア(Info warNatural News など)によると、現在もその汚染水は流出し続けている、という報道もあります。日本側の発表では停止しているはずですが、報道内容がやはり食い違っています。日本の報道の方を信用したいのですが、具体性に欠いたNHKの報道をみると、残念なことにそれを信用するのも難しいです。

津波の報道に関しては海外の報道はセンセーショナリズムに走りがちな傾向もありますが、私たち日本人が知りたいのは、日本の報道のような不明瞭で説得力のない説明でもありません。


東京電力福島第一原子力発電所プレスリリース12月5日