日本では憲法21条で「検閲の禁止」および「表現の自由」「言論の自由」が認められていますし、他の国にも同様の規定はある場合もあるでしょう。さすがのアメリカ様は他国の権利も全くの無視ですね。

 だから、こんな国と「多国間貿易協定」と言えば聞こえはいいが、実質的に日米の二国間協定のTPPを締結したら、日本を自殺させるようなもの。しかもTPPの内容は締結後も一般の国民にはほとんど発表しない、なんてTPPを恣意的に利用しようとする意図がまる見えです。政府は情報を検閲するが、国民は欲しい情報を求めることができない?不平等もいいところです。

 「加盟してから、都合が悪ければ後で脱退したらいい」なんて、ぬるいこと言う政治家もいるようですが、一度手に入れたカモを簡単に手放すなんて、普通の国とだったらありうるかもしれないが、相手はアメリカ様です。軍隊なんかも日本に置いちゃっています。簡単に抜けることもできず、やられたい放題になるのが目に見えています。 こんな国際協定に参加したがる政治家は、すでに自分の得るであろう利益がはっきりと提示されているに違いないと思うのは、私の勘繰り過ぎでしょうか?

 そして「欧米化」どころか「アメリカ化」なんて、これ以上日本人がアホになったらどうするんでしょう。
 日本人の勤勉さや頭のよさ、独自の奇抜なアイディアが日本製品の価値を維持してきたんでしょう。それをうかうかなくしてしまうなんて、もったいない。それどころか、TPPによる「非関税障壁」なんて意味不明の概念で日本の製造業がコントロールを受けて、他の国と同じようなものしか作れなくなったら日本の国際競争力を失うことになるでしょう。私見になりますが、TPPに参加した場合、近い内にアメリカが「非関税障壁」だからなどと言って、日本国内の情報も検閲させるようになる可能性も高いと思っています。

 TPPなんかに頼らず、日本政府自身が各国とバランスの取れた外交・経済政策を行い、その上で貿易を増やしていけばいいのではないでしょうか。ビジネスの国際化、外国人労働者の流入も結構だと思うのですが、他国の管理・統制の元で行うようなことでは絶対にありません。日本は主権国家です。アメリカの歴史の比でない、長い歴史を誇る国です。なぜアメリカからのコントロールを必要とするのでしょう。

「CIAは毎日500万件の海外のツィートを検閲中」
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