今まで複数回、認知症についての講演を行ってきて気づいた。

本当に、認知症とは縁がなさそうな人しか来ない。

「なんか最近怪しくない?」と思う人に限って、認知症という単語に対して拒否反応を示す傾向がある。
認知症についての会話になると、話題を変えたり、不機嫌になったり。

恐らく、そういう人は、人一倍、認知症の発症を恐れている。
「たまたま」とか「まだ大丈夫」とか、自分自身に言い聞かせているのかもしれない。だから、急に不機嫌になったり話題を変えようとするのかもしれない。

認知症には前兆症状が10年以上前から現れると言われている。
前兆症状を知っていれば、不安を覚えた時点で生活習慣を変えることも予防策を立てることも出来る。

本当に認知症発症したら、自分が認知症発症したという事実にすら気づくどころか認識も出来ないのだから。

本当に来て欲しいのは、強い不安を覚える出来事が増えてきた時点から。

正直、「心配よね~」と笑いながら口に出来る時点では心配ないと思う。なぜなら、本当に自分でも信じられないような行動を起こしていないのだろうから。
でなければ、そんな余裕はないだろう。

備えあれば憂いなし。
誰もが発症する危険性がある認知症。
前兆症状は知っていて損はない。
最寄りで認知症についての講座があったら是非参加して、家族で共有しておいて欲しい。

本当に、家族が認知症発症したら大変です。
友人数名が介護離職の危機にいます。
仕事していると、日中の行動がわからないから早期に異常に気づくには難しい。