「外食にも"有機"じわり」「JAS取得の飲食店続々」「ビュッフェ好評 カレーも人気」と。


812日の日本農業新聞です。


有機栽培はここまできましたね。


最近私も学校給食関係者、スーパーのバイヤーなどから安心できる有機食材、できればJAS認証のあるものは何処で入手できますかとよく聞かれます。


ところが韓国で2年前ロッテスーパーを覗いたら、有機食材のコーナーがかなりの面積を占めていてそのほとんどが有機認証のものなのです。


 韓国の農水省にお聞きしたら 、「日本のJAS 認証制度より厳しく、土壌の検査は300項目やっています。それなりに費用はかかりますが農家に負担はかけずに市町村()が負担しています。ただし農家が検査に合格しなかったら農家の負担です」と。


ところが日本ではJASの認証を取るのに、1品種だけで最初の年14万ぐらい、翌年から毎年9万円ほどかかるのです。


これでは生産者はなかなかJASの認証を取ることができないのが現状です。

私は2年前から農水省にJAS認証の費用を国が負担できないかと相談してきました。


地方、例えば宮崎県の綾町では、町が有機認証機関の資格を取得して、農家に4千円で有機認証を与えています。

昨年から宮崎県の木城町、高鍋町でも町が同様な資格を取ったものの広く県内の有機栽培農家に認証を出せる団体として『みやざき有機農業協会』が設立されました。


国会でも超党派のオーガニック給食議連の議員がこのことを農水大臣に質問したのです。


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山田(勝)委員 

 あと、公的に、予算的な措置、有機JASを取るに当たって、先ほど言ったような十四万とか、運用コスト、ランニングコストに九万とかかかる、この費用に対する支援は何かないんでしょうか。


高橋政府参考人 失礼いたしました。お答えいたします。

 先ほど政務官からお答えした部分と重なる部分もございますが、輸出拡大に向けました有機JASの認証制度につきましては定額の支援を、また、有機JASの効果を検証するための認証費用の支援につきましては二分の一補助で支援を行っているところでございます。


出典:第211回国会 農林水産委員会 第2号(令和538())議事録よりhttps://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/000921120230308002.htm

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変わりました。

今年から農水省の予算で申請をすればJAS 認証取得の費用の半額は国が負担することになりました。

 

あと一歩です。

 

韓国のように国が税金で全額を負担すれば、日本の農業も農薬、化学肥料を使わない有機栽培に弾みがつきます。