秋田県横手の「いぶりがっこ」のように農家、集落が手作りで伝統的な漬物を製造販売してきたが、食品衛生法の改正によって廃業する動きが全国各地で広がっている。


同法改正の施行規則の基準(国会では審議されていない)では個人農家にも

①蛇口のハンドルを回転式からセンサー式に ②温度計を内蔵または外付けした冷蔵庫、冷凍庫設備にする③包装専用設備の設置 ④床や壁は不浸透性材質にする⑤施設は換気扇、照明設備、網戸付きの窓を備える


他にも色々と新たな規制があって、農家が1000万円以上の新たな投資が必要だと嘆くのも分かる。


このままでは保健所の許可がもらえずに農家手作りの漬物が消えるのも時間の問題だ。


私が農水大臣の時に、農家が農産物を加工して販売できるように6次産業化法を成立させたが、これでは真逆の動きになる。


ここにも、国内製造の食品表示のように大手食品メーカーの集まりである食品工業会の影がチラつくのは私の邪推だろうか。