外へ出ると空が夜を連れてきていました。
お店の明かりと空のコントラストが色彩加工をした画像のようでした。

大通りを目指そうと路地の先へ進むと、お店の周辺が異様な雰囲気。



ここ。この五叉路とでも言おうか、5つに分かれた場所。
建物やカーブミラー、影の感じや街灯がまるで維新派の舞台セットのようだと感じました。
空の色と街灯が照らす道路の色合いがその場の空気感も奇妙にしているようで。
でもとても綺麗で。

わー。と思ってしばらくその場に突っ立っていました。
ここでまた”逢う魔が時”という言葉が浮かんだのでした。
不思議な時間でしたね。

そんな場所にいたからでしょうか、私の方向感覚がおかしくなったみたいです。
あちらと指された目的の方向へと進んでいたつもりが
いつの間にか道に迷ってしまい、逆方向へ進んでいました。



迷ったついでに見つけた食堂でおいしそうな麺に出会いました。
外も中も思い切りベトナム語の文字があったのですが、出て来たのは台湾の乾麺。
この麺が大当たり~。



甘辛いタレが麺の下にひそんでおり、トッピングされたもやしと肉味噌を混ぜ混ぜ。
タレの味ともちっとした平麺の食感がたまらずあっという間に完食しました。
よく考えたらこの日あまりまともに食事していなかったのでした。
余計に美味しく感じたのかもしれませんね。


そして道行く人に駅の方向を聞いて、歩くこと30分ほど。
やっと花蓮駅周辺へと戻り、無事に宿へたどり着いたのでした。



シャワーを浴びて自分のベッドに落ち着いた頃気温を確認したらこの通り。
23時でもこんなに暑い花蓮の7月。
翌日から雷となっている予報にドキドキしながら眠りについたのでした。


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