うっすらと
陽が登り始めた
明け方
黄昏時なら
逢う魔が時
の様な
日が上る前
薄明かるい時
いきなり
カエデちゃん
に
お尻
叩かれまして……
何
って
起き上がると
ザクロ……
正確には
ザクロの丸いお尻
長い尻尾
黒々とした
光沢のある毛
紛れもなく
ザクロ……
ご飯
食べていました……
七夕の日
の
不思議な出来事
夢か
現か
幻か……
お尻についた
小の字……
痛くもあり…
痒くもある……
逢いたい気持ち
が
見せてくれたのか……
心配して
ザクロが……
逢いに来てくれたのか……
新月の願い……
七夕の願い事……
叶わなかった
願い・・・・
祈り・・・・
は
どこへ……
哀しみと言う
深く
青い
川
へ
流されていくのだろうか……