浅草から帰ってきました。



浅草では、着物を着て、芸者遊びをしました。
自分を思い切り大切にしてもらう体験です。

だけど、着物を着る、これだけで私の気持ちは不安でいっぱいでした。

実は私、両足股関節に障害があり、片足は人工股関節を入れています。関節の稼働域が極端に少ない。身体も何となく曲がっている。

足袋が履けない、どうやって誤魔化そう…(*_*)

レンタル着物店に着いてしまった。
誤魔化せない~
だって、履けないのだからね。
「ごめんなさい、私、足が悪くて足袋を履かせてもらえますか?」、担当の方に足を投げ出すしたかない。
迷惑だろうな、私の担当になってアンラッキー、ごめんなさい、頭がいっぱい。汗だくだく(゚o゚;
「いいよ、私の肩につかまって、腰を下ろしてね。」
担当の方は、笑顔で足袋を履かせてくれた。母にしか足を投げ出すなんて、やったことなかった。

母みたいな担当の方は、フラフラして踏ん張れない私を気遣いながら、きれいに着付けてくれました。

なのに、私の気持ちは、次の不安でいっぱい。
草履で歩けるか?
後ろ姿はヘンテコリンじゃないか?
みんなと一緒に歩けるか?
痛み止めをもっと飲まなければ…。

いつもと少しだけ違う服装をするってだけで、隠していた気持ちがたくさんたくさん降ってきた。

何でもかんでもごめんなさいと言い続けてしまう自分 ウソっぽ~い
着るものだけで劣等感の塊になる自分 ←出た! 妖怪かわいそうマイセルフ
必死で草履の足を動かして息があがった事を誤魔化そうとする自分 バレバレやで

今までずっと、そういう気持ちを感じる自分を、ダメなヤツと思って、隠してきました。感じてはいけないと、責めて来ました。

でも、
捨てられない。
全部が私の気持ち!
無かったことになんか出来ない!

浅草から今まで、ブログに何を書こうか決められませんでした。
敢えて、今一番フォーカスがあたっている、ネガティブな気持ちを書きました。
マスターに来て、ネガティブな気持ちに留まれるようになりました。

楽しい気持ちも、もちろんありましたよ。
たくさんの気持ちを、いつもと違うシチュエーションが感じさせてくれた。

お借りした着物を箱に詰め返却する時、次に私と同じこの着物を身につける人も、たくさんの気持ちを感じるのだろうなぁ、と思って、箱の蓋を閉めました。


自分を大切にしてもらう体験で何があったか、また書きます。