きょうから2月です
明日は立春、でも寒~い


昨日の日曜日は、感染対策で出勤者密を防ぐため、私ともう一人だけの出勤だった


その一人さんが
「明日から2月だけど、勤務表は出来てるのかなぁ?きょう、作っているのかなぁ?まだかなぁ?」と言う

一人言?
私に言ってる?

分からないので仕事を続けると
「勤務表、まだかなぁ?」と言っている

私には勤務表はないし、作る責任者でもないんだけど
「まだみたいですね。責任者の勤務のことは分からないです」と答えると
「そうですよね」で会話が止まった


勤務表がないことを一緒に困って欲しいのかな
私から責任者に何か言ってくれってことなのかな

色々と思ったけど、一人さんの疑問には答えたし
冷たいと思われるかもしれないけど、一人さんは気持ちを話してなくて分からないから、この件の会話を私からは続けなかった


この日の出勤前、お昼ご飯に私は母にイラついた
用意をしている最中に何度も何度も「お弁当を頼んだよ」と言ってきて
もちろん頼んでいないから「うん、お汁だけね」「私の分だけだよ」と言って気持ちを反らそうとしても、あまりにしつこくて
「なら、母さんはお弁当を食べればいいよイラッ」と意地悪を言って、母の分は台所に置いたまま、父と自分の分だけを配膳した
無言だった父が「お弁当は無いって言うんだよ」と遂に口を開いたので、母の配膳をしたんだけど

意地悪を言ったあと「きょうの私はもうダメだ、離れよう」と思って仕事に向かった


帰り道、ふと観音様を見た
真ん中の後光のあたりが観音様


私はかつて、不機嫌になると一ヶ月でも黙って相手に背中を向けて
「私が怒っていることを分かれやメラメラ」を匂わせて、相手に自分の気持ちを気づかせようと期待していた

悲しかったんだ、と思う
でも「私は悲しい」が分からなくて
当然、相手にも分かるはずなくて
不機嫌を止められない自分がどんどん嫌いになり、相手からも嫌われた

家に帰って駐車場で深呼吸し「悲しかった」自分を思う
玄関には昼間のことをすっかり忘れた母さんがやって来た
私はもう「悲しい」を知ったから、無かったことにはしない

母さんのご機嫌をとることはしなかった
出来事は忘れても空気は伝わるんだろう、母さんは「おかえり」とだけ言った

そのあと私は、かつては出来なかった「やりたかったこと」をした
  
黙り続けることはせず、背も向けず
かと言って、無理に笑うこともなく
母のお風呂や食事や薬の介助を「匂わせない」でやれたと思う


人には気持ちがある
だから、不機嫌や不安になる

どんな笑顔も相手を気持ちよくすると思い込んで来たけれど
自分を誤魔化した笑顔は、いつか相手を遠ざけることになる
なぜなら、目の前の人は自分を映しているからだ

私が職場の一人さんの言いたいことが分からなかったように、自分で自分が分からなくなる
正体不明の人からは、人は離れていく
人は、分かりあいたいから


不機嫌になっていい
悲しくなっていい


匂わせても、人は嗅ぎたいようにしか嗅いでくれない
だから、不機嫌なときこそ正直に気持ちを表現する

嫌われてもいい、から
絶対に大丈夫だから

今、表現しないと
明日には伝えられなくなる事だってある


長くなりました
読んで下さって、ありがとうございます

つくし野ひろみ