今日は早朝起き出してみんにゃさんのお世話をサクサク始め、ひたすら黙々と掃除して。



朝、Kさんが昨日飯舘村に棄てられていた仔猫たちを連れてきてくれたから、病院で待ち合わせて、やりたい検査やらワクチンなどのお願い事項をメモして先生たちに渡して、おちびたちはそのまま病院に預け、Kさんが連れてきていたメラノーマと戦っている太陽くんを少しだけ撫でてきた。



どんどん育ってしまった憎きメラノーマで、お口の中のほとんどが侵されている太陽くん。


もう、あまり意識はないようで、静かな寝息を立てていた。


たいちゃんも頑張り屋さんだね。



Kさんたちと別れて帰宅して、途中だったお掃除をしていても、まだまだ疲れは抜けていないのに、今日は気持ちが張っているせいか身体が軽くって。



昨日、毎週東京から圏内に通い続けてくれているMさんから久々に着信があって、出たら真剣な声で相談が。



過去に何匹も保護してる大熊町の餌場にかけた監視カメラに、突如現れた黒猫さんが何度も写っていたからなんとしてもこの連休中に保護したい…という言葉に、頑張ってあたしも行くよと伝え、今日は先発でMさんが出動することに。



この彼岸の連休の後は一時立入が二週間出来なくて、給餌も出来ないその間にもしも餌場を離れてしまったら、もう出会えるかどうかも分からない。



今、あたしは圏内に向かう時間を作れずに居るけれど、Mさんの気持ちは痛いほどに分かるから、無理でも無茶でもなんでもいいから、なんとしてでも時間を作らねば。と重い身体を叱咤して、明日動けるようにするためにみんにゃさんのケアのシフトを少し動かしながら、せっせとお世話をやっていて。



じりじりしながらMさんからの連絡を待ってたら、一時立入の終わる間際にLINEが届き、『はいつた!』というMさんの興奮が感じられる文字列を見て、大興奮で返事して。



今日がダメなら明日はあたしとMさん、それでもダメなら明後日はあたし。保護出来たらば引き受けるよと伝えてた。



Mさんから餌場にご飯を食べにくる黒猫さんの写真が送られてきてから、何度も何度も眺めてた子を、あの町から連れ出せた!




折れそうに華奢な身体であたしが行けない間もひたすらに、毎週東京から通い続けてくれているMさんとの待ち合わせ場所へ猛ダッシュ。



うちだって決して余裕がある訳ではないけれど、給餌フード以外の支援をほぼ募っていない彼女が、絶対に大変なのは分かりすぎているから、これ以上の負担を強いたくないし、圏内に行けてない以上あたしに出来ることをしたくて、必死で車を走らせた。




疲れた顔をしてたけど、保護したかった子を保護出来た嬉しさで笑顔のMさんと久々に会えた喜びと、あの、ヒトの居ない町ですらどんどん解体が進んでて、餌場が閉鎖されたりもしてると聞いていたから、あの町から連れ出せた嬉しさに胸が熱くなる…。



Mさんが着けた仮名は梨太郎くん。


今日から、宜しくね。




そこに割りを食ってしまったのは、Kさんが今朝連れてきてくれた、昨日飯舘村で段ボールに入れられ棄てられていた三匹の仔猫たち。



今月頭に近所のばーちゃんに見つけてもらって、保護したシラミや疥癬にやられて衰弱してたおちびたちも、保護から二週間が経ち、今日はまるこが二度目のお注射にも行ってくれている。





新入りさん用の隔離ケージに二つ空きはあるものの、ひとつはフレディくんが使っていたから、シラミやら耳ダニやらもあった分、仔猫を入れるにはもう一度しつこく消毒しないと心配で。



今回もまたもやあたしの泣きつく先はまるこさん…ホントにホントにすまなんだ…(´;ω;`)



笑って引き受けてくれてありがとう!



隔離ケージの準備頑張るから待っててね!




東京へ帰ってくMさんを見送って、そのまま一路病院へ。



明日明後日は祝日で、病院も連休になってしまうから、おずおずと病院に入って先生に相談したら、たまたま患者さんが途切れていたこともあり、いいよと言ってくれたから、すぐさま鎮静をかけて待つこと数十分。



血液検査にウィルス検査、検便に駆虫に去勢手術まで終わったぞ♪



歯を見るとまだまだ若そうで、恐らく二歳にも満たない梨太郎くん。


どうやってあのヒトの居ない町で生き抜いてきたんだろ…。


だけどきみが頑張って生きていてくれたから出逢えたよ。


早く仲良くなりたいな…。



今日Mさんが保護してくれた梨太郎くんは、この動画のブラボージョニーくんと同じ餌場で保護した子。






元はと言えば、このおうちの飼い猫だったクリちゃんが、ボランティアさんのかけた監視カメラに写ってて、その子をどうしても保護したいからとMさんに頼まれたのが、あたしがこの餌場に関わるきっかけだった。



初めてこの餌場に捕獲器をかけた時、捕獲器に入っていたのが白猫ブラボージョニーくん。



ハードパンチャーだったブラジョが、まるこの頑張りと愛情で人馴れ出来て、今は里親さんの元でのんびりと暮らしてる。



梨太郎くんはここまでのハードパンチャーじゃないことを願いたい…w。



梨太郎くんやブラジョと同じこの餌場で保護したのは、もう何匹になるんだろう…。



うちで保護した子やまるこに頼んだ子だけでも、安住くんに梨果ちゃんに睦月くんにのどかちゃん。ブラジョにジミーちゃんにジャスティーくんにジョーイくん。



Mさんが保護した百恵ちゃん達を入れると、軽く十匹は超えている。



警察や警備の目を盗み、必死で給餌台を作ったこの餌場には、各種野生動物も来てるけど、今もこうして辿り着いてくれるネコがいる。



まだ、生きている。



圏内も、飯舘も、いのちに待ったはきかないから、あといくつ、あとどれだけ踏ん張れば良いのか分からないけれど、そこにいのちがある限り、諦める訳にはいかないよ…。




出来ることがある限り、身体がしっかりと動く限り、蝸牛のような進みであっても、出来ることを続けて行かなくちゃ。




いのちのために。



足搔ける限り足掻き続けたい。




明日も頑張ろう。