寝ないと身体が保たなくて、明け方までキャリアっこ部屋で過ごしてから、空が少しずつ明るくなり始めた頃に部屋を出て、着替えてベッドに寝転んだと同時に深い眠りについたようで、おちびたちの朝の運動会に起こされた朝。
っつか、かーちゃんの顔を踏んづけて走ってったふたりは誰ですか…w。
二時間弱の睡眠であっても、徹夜するのとは大違い。
眠いけど少しでも寝られたおかげで、頭はスッキリしてたから、朝のお世話でおやつを配り終えて、キャリアっこ部屋を覗いたら、仁くんが千秋くんと猫団子。
か細く儚く燃え続けている仁くんのいのちの灯火を、いつも誰かを見送る時のように、尊敬の気持ちで見つめてた。
お日さまがお部屋を照らすほどになった今日。
お世話の合間に休憩しようと外に出たら、仁くんが窓際まで移動して、日向ぼっこをしていたよ。
トラバサミにやられて足の先端を失くしたショウくんも、隣で一緒にお日さまを浴びていた。
猫って、、、ホントにすごいよね…。
いつもいつでも思うのは、最期の一瞬が訪れるまで、生きたいだけ生きなさい。ということで。
死に怯えることもなく。
生にしがみつくこともなく。
猫は、どうぶつっていうのは、生きるためだけに生きている。
だからあたしの役割はとても明確で。
痛くないように。
苦しくないように。
気持ち悪さが減るように。
ほんの少しだけお手伝いをさせて貰うこと。
そのために必要な知識とか、お薬やら補液やらの加療行為は、ヒトにしか出来ないことだから。
見守るしか出来ない時間の中では、自分の弱い心に負けて泣きそうになることの方が多いけど、凛と佇む猫たちに、いつも襟元を正されてるような気がしてる。
泣くのは、自分の弱さだったり甘えだったりするってことを、たくさんの子たちから教わった。
水太りで水分過剰のあたしの身体から、涙が枯れることは無いけれど、その涙も含めて目の前のいのちを、一瞬ごとに愛し続けて慈しむ。
それがあたしのすべきこと。
今日はそんな気持ちを更に重ねるほどに、愛おしい気持ちで見つめていた子を、Kさんたちと一緒にお見送り。
お見送りを終えて、たこちゃんとKさんと三人で、初めて夕飯を食べに行き。
いつもは車の中で何か頬張るか、コンビニの前で立ち食いする位しか無いもんねw。
お店の近くで会った人懐っこい黒猫さんと、ちょっと遊んだりしてからふたりと別れて帰宅して。
家に入って手を洗って着替えてから、キャリアっこ部屋の電気を点けてカーテンを閉めて、仁くんの様子をチェックして。
落ち着かせるためにタオルに包んでお顔を拭いてから、お薬チックんして補液して。
ゆっくりゆっくり撫でてたら、涎が止まってくれて、ゴロゴロ言いながら頭を擦り付けてきてくれた…。
ふぅ…救急に駆け込まなきゃダメかと思ったよ…。
おやつコールが響き渡る中、ごめんごめんと言いながら、みんにゃさんの夜のおやつを配ってて。
奥のお部屋でおやつを終わらせ、カトチャンくんに給餌しようとケージを開けたら、なんだか様子がおかしくて。
食べさせる前にお注射チックんするのを躊躇いながら様子を見ていたら、四肢が突っ張り痙攣が始まって。
だけどやらなきゃならないことは満載だから、何度も様子を確認しながら、それぞれのお部屋を飛び回り、何とか夜のお世話とケアを終わらせて。
カトチャンは四肢の緊張が解けないまま、ひとまず痙攣だけは収まった。
四週間の間一日三回のお注射を指示されていても、それで治る保証は無いというのに、あと、何が出来るのだろう…。
そんなことを思いながら、スマホを片手に奥のお部屋の床に座って、ネットの海を検索しながら朝になり。
超テンパりまくって夜を過ごしてたから、身体がまだ緊張状態だ…。
猫は優しくて。
猫は強くって。
いつも見習わなきゃな…って教わることばかり。
あたしはへなちょこで。
そして泣き虫で。
いつも心がグラグラしてしまうから。
こんなへっぽこかーちゃんじゃ、みんにゃさんに合わせる顔もありゃしない。
強くなれ。
もっと強くなれ。
胸張って笑顔でどっしり構えていられるように。
みんにゃさんのかーちゃんで在れるように。
強く儚いみんにゃさんを、精一杯の愛で抱き締められるように。
明日も頑張ろう。