眠いけど頭がテンパってるから、ちょっと寝ただけで飛び起きて、起きた自分に苦笑しながら、もう一度寝ようと思っても、二度目はなかなか眠れずに、どうにもうまく気持ちをコントロール出来ない自分に手を焼き続けて起きた朝。


闘病っこたちを見回ってから、朝のお世話を始めたけれど、あわやのところから復活してきたローリエくんは、今日もご機嫌が宜しくて。


段ボールをバリョバリョしながらおやつをねだり、すぐさまポケットからちゅ〜るを取り出しはいどーぞ。と差し出して。


まだまだ食べる量は足りないけれど、ローリエくんのペースでいいからさ。

ゆっくりゆっくり調子を上げて、低空飛行でいいからのんびり過ごしましょ。


酸素室に入っているけど、なかなか復活してくれないミッチーくんは、酸素室を開けるとか細い声で抱っこをねだるから、甘やかしながらケアをして。


本来ならば軽く2kgを超している筈なのに、痩せ細った身体を撫でてると、切なさが積み重なっていく。

毎日朝晩お注射されて補液され、投薬されて給餌をされても、ゴロゴロと喉を鳴らしてくれるミッチーくん。

頼むから、戻っておいで。

かーちゃん、手を離すつもりなんてこれっぽっちも無いからね。

絶対絶対元気なミッチーくんに戻ってきてもらえるように頑張るからさ。

一緒にとことんがんばろね。



朝のお世話の途中から、笑えないほどに私のお腹が壊れてしまい、疲れが溜まってるんだよね…と、シクシクと痛むお腹をさすりながら、何とか朝のお世話を終わらせて。


ふと気が付いたら雨が降りそうな空模様。


やば…と急いでご支援物資の仕分けをしたけど、写真撮るのを忘れてた…。


毎月ご支援物資を送ってくださるOさまが、手洗い石鹸と共に送って下さったペットシーツに、Mさまからは給餌フードが10袋!


えんやこらさと片付けて、遅すぎる朝昼メシをかっこんで。


キャリアっこ部屋に入って、ペットシーツの上に座り込み、仁くんの痩せてしまった身体を撫でながら、ホントに頑張り屋さんだね…と、何度も名前を呼んでいて。


だけど仁くんの呼吸が浅く早くなり始めてきてたから、まるこのところに届け物があったのを、今日は行けないと伝えようと部屋を出て。


ハラいてーし仁くんが危ないし…と、電話をかけて、明日に延ばして貰ったけれど、部屋に戻って仁くんを撫でようと手を伸ばしたら、部屋を出た時と同じ姿だったけど、仁くんはもうそこには居なかった…。


仁くんの、長い長い戦いが。


静かに、終わったんだね。




たった数分だけなのに。


抱っこして送らせてくれたら良かったのに。



でも、もう、辛くないもんね。



それなら、いいや。




ようやくゆっくりと抱き締められた仁くんを、泣きながら抱っこして撫で続けていても、泣き疲れて仁くんを安置するための箱を探しに行って、仁くんにおやつを持たせて安置していても、小玉くんが側から離れない…。






猫が苦手だった仁くんに、初めて出来た友だった。



ありがとう。

小玉くん。

ありがとう。




誰かが近づくとつい唸ってしまう仁くんは、最初はなかなかみんにゃさんに馴染めなかったけど、小玉くんが真っ先に受け入れてくれてからは、どんどんみんにゃさんと仲良くなっていった。



今朝も、さっき部屋を出る前も、千秋くんとずっと団子になって寝ていたけれど、撫でると嬉しそうな顔していたもんね。






泣き続けて泣き疲れ、それでも涙が止まらずに泣き続けていたら、隣に寄り添い続けてくれている小玉くんに、見守られているような気がしてた。

キャリアっこ部屋で誰かを見送る度に、誰かがあたしを助けてくれる。




あたしがみんにゃさんを支えている訳じゃない。

互いに支え合ってあたしは生きているんだね。




今も小玉くんは仁くんを安置した箱の中で、仁くんに添い寝をしてくれている。



もう、ねぇ、たまったもんじゃねぇ…。



こんなの見てたら涙が止まる訳ないじゃんか…。



ホントにたまったもんじゃねぇ…。




それでも時間は非情に流れ、夜のお世話もケアも始めなきゃならない時間がやって来る。



泣き過ぎて割れそうな頭の痛みを耐えてたら、お腹の痛みが消えていた。



うん。

そうだよね。

これはかーちゃんのお仕事しろってことだよね。



って独り言ち、顔を何度も洗って頬っぺたをパシンと引っ叩き、かーちゃんのお仕事始めるよ。



今日は夜のお世話とケアが終わったら、仁くんを抱っこして寝るんだもん。



最初で最後の添い寝タイム。



あたしからの最後の贈り物。



だからかーちゃんはお仕事頑張るよ。




明日も頑張ろう。