朝のおやつを配り始めてカトチャンのケージを覗いたら、カトチャンが前足で身体を少し持ち上げて、真っ正面で目が合った…。
昨夜までは前脚はピーンと突っ張って動かなかったのに。
びっくりしすぎてべそかきながら、カトチャンが食べる姿を眺めてた。
すごいね。
本当にすごいや…。
四肢が突っ張り伸びきって、自力では全く動けなかったカトチャンに、もしかしたら奇跡が起きてくれるのかもしれないと、今、本気で思ってる。
だってお皿を差し出したあたしの手を叩いたんだもん。
昨日までは動かなかった前足で。
一瞬信じられなくてあたしの方が固まったけど、紛れもなくこれは現実だ。
昨夜病院に行った時、カトチャンのお薬を継続するかを相談したら、先生は諦め顔だったけど、凍るように冷たかった後肢の肉球に体温が戻ってきたことや、頭が少し上がるようになったことを伝えたら、先生がめちゃくちゃ驚いて。
どのお薬が効いたのかは分からないけど、それなら全部継続だ!と即答してくれた。
ええ。勿論やりますともよ!
バタバタと朝のお世話をしていたら、先日冷凍饂飩を贈って下さったばかりのAさまから、今月もスープストックのスープが届いたよ!
今朝のキボンヌくん。
超可愛い❤︎
この姿をもっと見ていたかった。
元気な仔猫に戻ってくれることを祈ってた。
だけど昨日は発作も増えて、発作の度に自分の排泄物にまみれちゃって。
昨夜から明け方までひとり悩みに悩んで、今日、たこちゃんと夜に会う予定があったから、たこ家に戻そうと決めていた。
朝のお世話の途中でも痙攣が起きてしまったけど、落ち着くと何か食べてくれるから、発作が収まるのを待って作ったお気に入りのちゅ〜る入り給餌ペーストを持って行ったら、上手にほとんど飲み干して。
がんばれ。って言いたくないけど、それでもやっぱりがんばれって言ってしまったね…。
朝のお世話がようやく終わりかけた頃、先日注文させて貰った保護っこご飯の配送時間の連絡が来たから、まるこに取りに来てもらうように電話を入れてから給餌をしようと準備して、キボンヌくんのケージの前に座ったら痙攣が始まって。
今までに無い長さの痙攣は、キボンヌくんの心臓を止めちゃった…。
給餌ペースト入りのカップとシリンジを持ったまま、くぅっと反っていくキボンヌくんを見て唖然としつつ、ちょと待て!って叫んでケージを開けて、キボンヌくんを抱っこしたけど、もうその眼はどこも見てなくて。
静かにそっと閉じてあげることしか出来なかった。
後はただ泣くことしか出来なかった…。
必死に涙を止めてたこちゃんに電話をかけたけど、電話口に出た瞬間に泣いているのがバレちゃって。
なんか分かった気がする…というたこちゃんに、うん。いっちゃった…。と伝えた後は、キボンヌくんの朝からの様子や可愛さを、泣きながら伝えるので精一杯。
また、守ってやれなかった。
無力だな…。
憎き憎きFIP。
どう足掻いても叶わない。
だけど泣いても喚いても叫んでも、いのちは取り戻せないから。
ならばあたしに出来ること。
キボンヌくんに似合うブーケを買ってきた。
お見送りはあたしの役目じゃないから、せめてこれだけはしたかった。
可愛いキボンヌくんに似合うでしょ。
たった一日だろうと何年だろうと、愛し慈しんだいのちを喪うのは辛くって。
特に仔猫を喪うことは、耐え難い苦しさを伴って。
家族を見つけて幸せに暮らす。たったそれだけのことすらさせてあげられないことに、やるせなさだけが募ってく。
だけどきみが生きたことを忘れない。
可愛い姿を忘れない。
キボンヌくんの汚れてしまった身体を綺麗にしてあげたくて、洗ってあげながら、おっきくなったら絶対イケにゃんになったのに。とか、こんなハンサムくん見たことないよ。とか言ってたら、涙がドバドバ溢れてきたから、キボンヌくんの身体を乾かしているのに、キボンヌくんの身体に涙がボトボトと落ちてしまったのを見て苦笑い。
生まれて初めて亡くなった子を自分で洗ってあげたけど、、、辛かった…。
フードを取りに来たまるこに慰められつつ、泣きべそかきながら届いたフードを必死で倉庫に片付けて。
先日頂いたご支援金で、冬を越せるギリギリの量を購入させて頂いた。
キボンヌくんのブーケを買いに行った時、フード代も支払ってくることが出来ました。
たこちゃんに頼まれていた分も含めて、約900kg近いドライフード。
どの子もお腹を空かせることなく過ごせることに感謝して、黙々と、泣きながら、必死でフードを運んでた。
フードを運び終えて、ようやくゆっくり泣こうと思って、ぼんやりと空を見ていたら、当のたこちゃんからのSOS。
たこちゃんの友人が保護した怪しい雰囲気の仔猫や、以前保護した子の伝手を辿って相談された怪我猫さんの保護依頼。
ゆっくり泣いてる暇すら無いんだね…止まっちゃダメってことなのか…。
夜になって怪我猫さんの捕獲は今日は出来なかったと連絡が来て、仔猫を連れたたこちゃんと病院で待ち合わせ。
保護されたのは450gしかないのに、片目が無くて斜頸している男のこ。
ノミもシラミにもたかられて、綺麗なグレーが白っ茶けている。
ひとまず隔離期間をまるこに頼んだから、まずは元気になるんだぞ!
たこちゃんにたくさんおやつを手に持たせたキボンヌくんを渡して、泣くのを耐えながら帰ってくたこちゃんを見送ってから、かんなさんを連れて帰宅して。
新入りのかんなさんも今日はうちにお引越し。
昨日検査したら治療を始めたのに、貧血も腎臓の数値も悪化していたかんなさん。
びっくり顔はしてたけど、ケージに手を入れるとひっそりと穏やかに甘えてくれていた。
ゆっくりでいい。
焦らなくていい。
だからしっかりとケアして行きましょう。
今日からどうぞ宜しくね。
だがしかし。
かんなさんは猫が得意じゃないみたい…うーん困ったな…。
まぁいいや。
たっぷり山ほど甘やかすから、ゆっくり猫とも付き合えるようになればいい。
だからそれまでは毎日美味しいモノ食べて、とにかく元気になりましょう。
来週には大きな傷口の手術が待ってるぞ。
一緒に、がんばろね!
毎日泣いてばっかりだけれども、泣いてだけいられる訳じゃない。
出来ることを、続けよう。
明日も頑張ろう。