輸血後に異常がありやしないかと、内心不安を抱きつつ、オズくんの様子を見ていたけれど、酷い下痢を一度しちゃってお尻を拭いて、その後は静かな寝息を立て始め、ちょっとホッとしながら短い眠りについて起きた朝。
朝のお世話を始めようと、お部屋のカーテンを開けて回っていたら、キャリアっこ部屋の覗き窓から、未だに組み立てられていないキャットタワーの部品に乗って、ジト目で見つめる宝珠ちゃん。
う…ごめんなさい…。
オズくんが急遽輸血になっちゃったから、慌てて相撲部室のタワーを先にやったのよ…頑張って時間見つけるからもうちょい待ってくれ…w。
そんなオズくんに朝のおやつタイムで鮪の赤身を差し出したらば、ほんのちょびっと口をつけてくれたけど反応はイマイチで。
ならば…とちゅ〜るを差し出したらば、半分近く飲んでくれた。
大大大好きなちゅ〜るをさ。
山盛り食べてもらいたいな…。
そのためにも間違わないようにメモを見ながらケアをして、補液に注射にお薬を準備して、サプリやお薬を混ぜた給餌ペーストを用意して。
ちいさくちいさく喉を鳴らしながら、あたしのお膝でケアをさせてくれる。
頑張って。
がんばろね。
その気持ちは口に出さないで。
良い子だね。
えらいぞ。
そんな言葉をオズくんにかけていた。
年末から調子を落とした珠ちゃんも、昨日の夜から食欲が落ちちゃって、元旦に買い込んできた大好きなウェットすらも、お顔をぷいっと背けちゃう。
治療途中の今、調子を崩せば、白血病を持つ珠ちゃんの運命が、行って欲しくない方向に向かってしまうから、洗濯ネットに入れて抱っこして、ケアに加えて給餌もしてみたら、嫌がらずに上手に飲んでくれた…。
ようやく撫でられるのが嬉しくなった珠ちゃんに、嫌われやしないかと不安だったけど、給餌を終えて撫でてても、こんなうっとり顔をしてくれた。
かーちゃんのことを信じてくれて、ホントにホントにありがとう。
キャリアっこたちには、考えたくないいつか来るその日のために、いつも手を変えつつも給餌ペーストの味に慣れて貰ってて。
だからキャリアっこたちの半分以上は、給餌ペーストが大好きで。
珠ちゃんも普段から口にしてくれていたから、給餌が嫌なコトにならずに済んだかな…。
数えきれない程の大切な子たちを奪ってしまった白血病。
だけどあたしをいつも勇気づけてくれるのは、保護されうちに来てからすぐに調子を崩し、生死を彷徨い6%を割り込んだ貧血から復活してくれた史くん。
今やそれは幻だったんじゃないかと思えるほどにぷっくぷくw。
救えず守れず空へと駆けてった子たちも、あたしにたくさんのコトを教えてくれた。
だから今、あたしは泣いたり凹んだりしながらも、闘病っこたちに真正面から向き合えているんだね。
みんにゃさんの前では元気な顔をしていても、勿論気持ちは落ち込んでいたり、凹んだり嘆いたりもするけれど、今日のあたしに元気を分けてくれたのは、年末に正式譲渡になったテラちゃんとちたまちゃんの里親さまから届いた美味しいお菓子。
茶道の和菓子コンテストでもたくさんの賞を取っているというこのお菓子。
えもいわれぬほわっとした食感と、優しい甘さが心に沁みた…。
そんな里親さまから届いたふたりの写真。
階段上に設置してくれた脱走防止用のドアの下から、階段を上がっ来る里親さまを待ってスタンバッテてるのが可愛いぞ♪
毎日里親さまの腕枕と腹枕で、いちゃこららぶらぶしてる姿が目に浮かぶw。
美味しいお菓子で気持ちをあげて、夜のお世話も頑張るど!
夜のおやつを準備して、お部屋に入ったらぺぺくんがめっちゃ良いお顔でスタンバイw。
ふふふー。
新しいタワー、嬉しいね!
おやつもすぐにあげますよー。
それにしても良いお顔だね♪
年末から変えたお薬が合ってたみたいだね。
保護して退院する前に、丸刈りにしたのがまだ生え揃ってくれないし、お口の痛みがぶり返してしまうと、今もまだ涎は出ちゃうから、パッと見た目はボロボロ風だけど、歩けないかもしれなかったし、排泄出来るかも分からなかったぺぺくんが、こんな良い顔をしてくれるんだもの。
かーちゃん、めっちゃ嬉しいよ!
それにしたってタワーのカップで寝てる潰れたお饅頭みたいな眞白ちゃんが可愛くてたまらんな…w。
毎日毎日気持ちが落ち着くコトは少ないけれど、みんにゃさんのこんな可愛い顔や姿を見られると思えば、疲れも落ち込みもなんのその!
かーちゃん、いくらだって頑張れちゃうよ♪
だけど病院の都合で明日になっちゃった医療費の清算が恐ろしい…。
ドキドキしながら明日を待ってましょ。
明日も頑張ろう。