昨日寝る前の深夜三時過ぎ、スマホのライトを点けて、それぞれのお部屋を見回って。


おニューのベッドで寝ていた珠ちゃんに、おやすみ。と声をかけ頭を撫でた。



その時には団子になって寝ていた巌くんやクロブサくん、そして小玉くんと共に、眩しいよ…とちょっと迷惑そうな顔をしていた珠ちゃんは、今朝起きてカーテンを開けようとキャリアっこ部屋に入ったら、その時に見た寝姿のまま旅立っていた。



部屋に入ってみんなにおはようと声をかけ、カーテンを開ける時には一瞬気付かなかったけど、カーテンを開けてからひとりひとりに声をかけてたら、珠ちゃんの名前を呼ぼうとした声が出なかった…。


ようやく絞り出せたのは、ゆっくりおやすみ…と言う言葉だけ。


全身のチカラが抜けてヘナヘナと床にへたり込み、まるで眠っているような顔をして抜け殻になってしまった珠ちゃんを、溢れる涙を流したまま延々と撫でながら泣き続けてた。



なんでだよ…とか、一緒に居たかった…とか、果てしなく口を突く愚痴めいた言葉を続けて吐き出した後は、あまりにも穏やかな寝顔のような顔に、静かな終わりを迎えさせてあげられたことに、ほんの少しだけ安堵して。



撫でる手に構って欲しいのか、珠ちゃんを思ってのことなのか、珠ちゃんの隣にずっと居てくれる、巌くんのことも一緒に撫でてたら、ようやく涙が減ってきて。



いつもなら、泣くだけ泣いたらお手手を握ってお別れの儀式のような気持ちで写真を撮るけれど、腕枕をして寝ているような姿で旅立った珠ちゃんの腕を外すことは出来なかった。




最期に撮った珠ちゃんの写真。



補液を終えて撫でてたら、ずっと喉を鳴らしていたから、なかなか膝から降ろせずに、ゆっくりいちゃこら出来たんだ。



苦しまなかったのならばそれでいい。



なによりもそれが一番願ってることだもの。



だけどあまりにも安らかな顔つきが、悲しみと愛しさを増幅させていく。




辛さから、悲しみから、年々抜け出せなくなっていく。



慣れることのない死というものが、憎くてたまらなくなっていく。



いつか、自分にも訪れるものなのに。



いつか、必ず訪れるものなのに。



だけど、もし、死というものに慣れることが出来たなら、きっとあたしは今ここに居ることは無かっただろう。




見たものを心の中に仕舞い込み、想いを閉じ込めることが出来たなら、きっとあたしは今もトウキョウで、思い描いた未来へと歩いてた。



だけどあたしにはそれが出来なかったから、今、あたしはここで生きている。



ただの莫迦で依怙地なオバチャンは、みんにゃさんのかーちゃんとして生きていく。



それで、いいんだよね。



だから涙を拭いて朝のお世話を始めるよ。



みんにゃさんのかーちゃんとしての大切なお仕事だ。



なんてコトをぶつぶつと呟きながら、一気に腫れた泣き顔を引っ叩き、部屋を出入りする度に泣くな!と自分に言い聞かせ、朝のお世話をやってたら、灯油宅配のおじちゃんがやって来て。



先週入れずにいた灯油タンクには、121リットルも入ったよ。



少し値下がりしてくれたけど、それでも一万円を超えちゃった…。


だけどこれでまた二週間、みんにゃさんが暖かな部屋でぬくぬくに過ごせます。


朝のお世話を終えてから、お昼のオズくんや蓮くんのケアをして、キャリアっこ部屋に行き、また泣きながらも、珠ちゃんを撫でて少しのんびりと過ごしていたら、最近お腹の緩かった千秋くんが更にぴーぴーになっているところを目撃したから、即座にンコをトイレから採取して、そのまま千秋くんと一緒に病院へダッシュして。


検便をしてもらってる間に、風邪の症状も出ていた千秋くんの診察もして貰っていたら、顕微鏡を覗いてる男先生が、あ!とか、お!とか言い出して。


千秋くんの診察をしていた女先生も、興味津々で顕微鏡を覗きに行って、うわー珍しい!と叫ぶから、なんなのよー!と聞いたらば、初めてのランブル鞭毛虫さまのお出ましだ…。


病院にある寄生虫の写真では見ていたけれど、自分トコでそんな方と出会うなんて…。


顕微鏡を覗かせて貰ったら、跳ねるように動いてるランブル鞭毛虫、、、。


…と言うことは、全員駆虫かよ…泣。


新入りのグレンくんが運んで来たのだろうけど、他の子たちはともかくグレンくんにどうやって飲ませるか…うー…頭いて…。


だけど三日間で落ちるというお薬があるというから、何とか頑張って全員に飲ませなきゃ意味が無いから頑張るべ…。


帰宅しておやつ待ちのみんにゃさんに必死こいてお薬飲ませて、トイレの砂を全交換。

あーあ…三日間嫌われるw。


だけどそれで落ちてくれるなら、何とかするしかないもんね。


珠ちゃんを喪った悲しみと、キャリアっこ部屋の戦いに疲れ果てw、夜のお世話はどんよりしながらやっていたけれど、蓮くんのケアをしていたら、少しだけお薬がまた効いてきたのか、ちょっと嬉しい顔でお膝でダラけてる蓮くんに癒されて。


いくつか買ってストックさせて貰っていたアンリッカラーが、残り少なくなってきていたけれど、今日は何か必要なモノの希望はありますか?と聞いて下さった方がいらしたから、アンリッカラーを買って貰えたよ。

これのおかげでどれだけの子たちに、ストレスを減らしてあげられたことか…。

本当にありがとうございます。


今日も嬉しいご支援物資も届いてて、心がほっこりさせられて。


今、シーバがマイブームなローリエくんや、自力で食べられるモノが減ってしまった醍醐くんが大喜びしてくれる贈り物。


旅立った愛猫さんの遺した贈り物は、開ける度に胸がギュウっともするけれど。


全てしっかりと使わせて頂きますね。


別れの辛さも悲しみも、闘病の辛さもしんどさも、全てしっかりと受け止めて、あたしは前へと進むんだ。


応援くださる皆さまと、頑張り続けるちいさな身体のみんにゃさんと、前へ前へと進むんだ。


顔を上げて、空を見て、お空組のみんにゃさんを思い出しながら。


目の前に生きるちいさき尊いいのちのために。



明日も頑張ろう。