阪神淡路大震災から24年…。
むふ。
発災した時間には間に合わなかったけれど、起きてすぐに外に出て、ひとり静かに黙祷を。
当事者ではないあたしですらも、あの日に見た映像からの衝撃は今も忘れることの出来ない程の大きさで。
そしてほんの僅かの募金以外にも、きっと出来ることはあったのに、あの時何もしなかった自分自身への後悔が、あたしが福島に居ることを選んだ大きな理由になっている。
なにかひとつでも出来ることを。
ひとつできたらもうひとつ。
他に何か出来ることは無いのか、と。
少しずつその様を変えて行き、東京を捨て、友を捨て、思い描いた未来を捨て、今もあたしはここに居る。
それで良いのだと思ってた。
実際後悔するよりはずっと良かったとは思ってる。
だけどいつもちいさな棘は、胸の奥底にいくつも刺さっていた。
その棘が、今日、ひとつ消えた。
18の頃に東京で知り合って、突如出来た友人関係とは思えない程に深く付き合ってきた八戸の友人から年末に突然LINEが届き、驚きと嬉しさで泣きながら返信をしていたのだけれど、その友人からこれを誕プレで送ろうと思ってるんだけど。というメッセージと共にロイカナフードの写真が送られてきて。
え?
なんで?
あたしがここでこうしているのを知ってるの?
と疑問を返したら、ネット社会ですからw。と返事が来て、クスクス笑ってたら涙が溢れ出た。
やり取りの中で言われまた泣いたのは、あんたは一人だけど独りじゃないんだよ。と書いてあったのを見た時で。
猫のこと以外でこんなに泣くの、一体どれだけ振りだろう…w。
若さ故の時代のことも、少し大人になってきてからも、喧嘩もしながら文句も言いながら、深いところで繋がり続けた友人からの、嬉しいメッセや耳の痛いメッセを読みながら、返信してはまた泣いて、こんなに疲れたLINE初めてだw。
おかげで朝のお世話とケアが終わる頃にはグッタリしちゃっていたけれど。
でも本当に嬉しかったよ。
ちゃんさんもあきよもありがとね。
贈ってくれると言われたフードはみんにゃさんのお腹に消えてしまうからと断って、形が残るモノを贈ってと最終的に返事して、一旦LINEにケリをつけ。
そういやいい加減やらなきゃ…と、キャリアっこ部屋のキャットタワーをようやく組み立てて。
かーちゃんひとりで汗水垂らして、タワーを組み立てている周りでは、みんにゃさんがご機嫌にお昼寝してるし甘えに来るし、邪魔もされるし撫でろと言われるしで地味に忙しい…。
撫でてー!と大騒ぎのマイマイちゃん。
史くんは寝てんの邪魔すんなよ…とでも言いたげに不貞腐れw。
どうせ完成したらハッスルして爪とぎするくせに…w。
ってなワケで、ようやく二個目のタワーが完成だ!
トップのカップに初登頂したのは護くん。
まぁいいや。
みんにゃさんが次々とバリョバリョしたり登ったり、そんな姿を見られることが、かーちゃんの喜びなんだから。
二年もすると廃墟並みに解体されていくキャットタワー。
組み立て待ちはあと三個。
お部屋の皆の調子や様子を見ながらの作業だから、いつでも出来る訳ではないけれど、おニューのタワーが入った時の、みんにゃさんの喜ぶ顔が見たいから、作業出来る隙間を見つけたら、頑張って組み立てなくっちゃね!
お部屋のヒーターや加湿器の残量を見回りしてたら、奥のお部屋でジーンちゃんが可愛い姿で寝てるの見つけたよ♪
壊れかけたタワーでもそんなに寛いでくれていて嬉しいよw。
ゼイハァしながらの作業を終えて、疲れた身体には甘いモノ…と思ったけれど、普段は甘いモノは全く存在しないうちだから、ホットミルクでも飲もうとしたら、そういや昨日パンと一緒にお菓子も頂いていたんだと思い出し。
ひよこのメーカーさんが出してるひよこ洋菓子舗のンマーいカップケーキを頬張って。
むふ。
満足じゃ❤︎
そんな今日も届いた嬉しい贈り物。
毎日どんどこみんにゃさんのお腹に消えていくカロリーエースとちゅ〜るがてんこ盛り!
そしてそれを支えてくださるたくさんの方のエールが、あたしを踏ん張らせてくれている。
どうあっても忘れ得ぬ日。
そんな今日は通院はせずに、キャリアっこ部屋で飲ませてる駆虫薬が足し算を間違えて足りなくなって、貰いにいっただけで済んだから、せっせと夜のお世話に励んでいたら、愛しき子の来て欲しくなかった訃報が届きました…。
2016年の5月にギャラリー・エフのいずみさんが保護して引き受けて、三ヶ月の濃密な時間を過ごして里親さんに迎えられた蕾ちゃんが、1月12日にお空へと駆けていってしまったと。
人馴れしていない蕾ちゃんとの、毎日の人馴れ訓練を、今日のうっとりちゃんと題してツイートしていたのは、もう三年近く前のこと。
白血病キャリアを持つ蕾ちゃんが、たったひとり運命のヒトに出逢えれば良いのだと、たくさん悩みながらいずみさんが書いた募集のブログに、か細き糸を手繰って巡り合ってくれたご夫婦の元へ向かったのは、2016年の8月頭。
一歳の誕生日にはうちに来た時からの蕾ちゃんの写真で、フォトブックを作って贈らせて貰ったけれど、里親さんのおうちで幸せ顔して過ごす蕾ちゃんの姿は、あたしに山ほどの勇気を与えてくれた。
里親さんのツイートを見て、溢れるとかいうレベルじゃない程に涙が流れたけれど、決してそれは悲しみだけからのものじゃなく、蕾ちゃんへの愛しさも、山盛りの愛を与え与えられ共に生きてくれた里親さんご夫婦葉苗さんさとさんへの言い尽くせぬ程の感謝も含んでた。
いずみちゃんと一緒に蕾ちゃんを葉苗さんの元へと届けたあの日。
そこには、愛があった。
そして、蕾ちゃんは永遠を手に入れた。
心から、そう思った。
それから二年十ヶ月。
ご夫婦のインスタの中にも愛と永遠が溢れてた。
あの日、ふたりに初めて撫でられた瞬間の、きょとんとした顔が可愛くて、優しいふたりの泣きそうな笑顔が本当に素敵で嬉しくて。
幸せ貰って幸せをあげて愛し愛され愛し抜かれて生きたうっとりちゃん。
いつまでも、忘れないよ。
いつまでも、いつまでも、忘れないよ。
本当のとーさんかーさんと、福島のかーちゃんは泣いているけど、お空にいるもうひとりのかーちゃんの腕に、優しく抱かれているといい。
明日も頑張ろう。