ひきこもりのワカメをフネが救う | まなブログ

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脈の変化でカラダの声を聴く『脈ナビ』による施術、セミナーをご案内しています。
大阪府堺市で鍼灸院を開業しています。
日々の気づきをつづります。

マスオさんもサポートしてくれます。




立春を迎えましたね。

めちゃ寒いけど。


2月2日にね。

小倉で経絡ストレッチセミナーを。


開始当初はね。

誰もゆるみません。

どぅる~んってできない。


セルフでやってもね。

1ミリもゆるまない。



ところが夕方になるとね。

ほとんどの方はゆるみます。

けど、個人差があるんだよね~。


まだまだアタマでブレーキを踏んでる方。

あともう少しで完全リリースの方。


この差って、なんだろ?

う~ん、わからん。




で、翌日。

ぱくそんれさんにね。

「どぅる~ん」のマンツーマンレッスンを。


そんれさんね。

金のエネルギーが強い方。


秋の涼やかなエネルギー。

「きゅっ」と引き締める。


脈を拝見してもね。

いつも張り詰めています。



「じゃあ、私の肩甲骨に手を置いて、どぅる~んを。」



あっ、これじゃあ、融けないや。


「融かそうと目的意識を持ってるでしょ。」

「我慢できずに押そうとしましたね。」

「自我を消そうとするほど、消えませんよ。」


ダメ出し、連発。


けど、金の方はね。

ストイックな求道者。

めげずに何度もチャレンジ。


「何かを強く思うと融けません。」

「意識を広げてください。」

「かつ深めて。」


広げるだけじゃ軽くて浅い。

丹田を意識してね。

深めるんです。


「広げる」と「深める」。

矛盾してるでしょ。

それが何とかなるんですよ。


どちらかでなく、どちらも。



そんれさんもイイかんじ。

もう少しだ。


「あっ、キタキタ~。融けますよ。」


は~い、祝融合。


ちょっと難易度を上げてね。

私が融けてなるものかと緊張してもね。

しっかり融かせてくれました。



「なんかつかめました。」



そう、「なんか」です。

言葉じゃくて、感覚。

カラダで腑に落とす。



で、ちょうどお昼。

その日、私は昼食抜き。

そんれさんのご友人を施術。


施術も終えてね。

そんれさんとのレッスン再開。



「私、わかりました。」


あっ、そんれさんの表情が違う。

スッキリ抜けたように爽やか。

固さが消えました。



「お昼にボーッとしてたら腑に落ちました。」



何が腑に落ちられたか?

そんれさんのブログ に。



>やっと やっと たどり着くことができました。


>探し続けた その世界は

>絶対的というより

>境界線などなく すべてがつながっていて

>調和していて 穏やかであることを 知りました。


>わたし、

>ずっと これを 観たかった。


>これからは この世界を 深めて 広げてみたい。

>あらたな 旅のはじまりです。



スゴイでしょ。



「ついさきほどまで、こだわっていたことがあったのですが。」


「はい」


「もうどうでもよくなりました。」



それから2時間。

たっぷりお話ししました。


そんれさんの人生。

そのターニングポイント。

立ち会わせてもらいました。

心が震えます。



「もうどうでもよくなる」


これ、大事。

投げ出してるんじゃないですよ。

ゆだねて、受け容れる。



陰陽五行は宇宙法則。

人間関係にも活用できます。


講座を終えるとね。

よく質問されます。


「苦手な人を好きになれますか?」


そう質問されているうちはね。

残念ながら、そうはなりません。


五行の特性をつかめばね。

相手がグーなら、こっちはパーに。

相手がチョキーなら、こっちはグーに。


相対的に調和をはかれます。



けど、もうひとつ上にね。



「好きも苦手もない」



世界があります。



どぅる~んの世界は、ココ。


誰にでもこれでOK。

相手によってね。

意識の在り方を変える必要なし。


五行のどんなタイプの方でもね。

ちゃんと融けてくれます。

その方と融合できます。



このどぅる~んの世界。

五行で云えば?



「土」



です。



土って、特殊でね。


木、火、金、水とちょっと違う。

五行のメンバーでもあってね。

その時は「中心」。


けど、もうひとつの顔がね。

「全体」

なんです。


土=木+火+土+金+水=陰+陽=太極=すべての存在



木、火、金、水はね。

春、夏、秋、冬。

四季のエネルギーの象徴。


で、土はね。

その季節が起こり得る「場」。

フィールド、空間。



で、その場にはね。

もうひとつ必要。

それがないと、季節が推移しない。


そう、「時間」。


土とは、「場」と「時間」の象徴。


土という場の上でね。

木、火、金、水。

季節が推移します。



土を知るにはね。

大地を観ればイイ。


母なる大地。

母性の象徴。


万物を分け隔てなく、育てる。

けど、腐らせる。


死を迎えたカラダ。

微生物が分解してね。

次の生命の糧となる。


土とはね。

生成と殺滅。

生み出すけど、終わらせる。


自然界を循環させるため。

強烈な二面性を有します。



名著『身体の宇宙性 』にもね。


>グレートマザー=太母とは、世界の神話に例の多い地母神的女神たち

>たとえばイシス、イシュタル、デーメ-テール、アフロディテ、イザナミ、カーリーなど。

>太母は、その体内から生命をはぐくみ育てる光明の女神・生命の女神(グッド・マザー)であるとともに、

>すべてのものをその体内に呑みこむ暗黒の女神・死の女神(バッド・マザー)でもある、

>という矛盾した性格をそなえている。



五行色体表の五味。

土に対応する味覚は、「甘」。

本来は、穀物を噛みしめたほのかな甘さ。


土は、全体であり、中心。

だから、穀物が主食なんです。


その作用は、緩める。


レモンの砂糖漬け。

緩んでるでしょ。

塩で漬けたら、固く締まるし。



相手の意識が融けるのもね。

土の緩めるエネルギー。


そのためにはね。

育てるけど、腐らせる。

対極となる双方のエネルギーが必要。


広げるだけじゃなく、深める。



土は、母性の象徴だけどね。

「優しさ」だけじゃ足りない。

それでは「育てる」だけ。


磯野家で考えてみますね。



一番芯の強いのは誰?


はい、水のワカメ。


冬の「ぎゅ~っ」のエネルギー。

凝固、内燃。

地味だけど、芯が強い。


けど、このエネルギーが過剰に働くと?


一番ひきこもりやすいのもワカメ。

冬っぽいでしょ。

かなり無理やりな設定だけど(笑)



じゃあ、ワカメの凝り固まったココロ。

融かしてくれるのは誰?


土剋水


はい、フネですね。

緩めるエネルギーだからね。



フネってね。

母性の象徴ですよね。

けど、「優しい」だけですか?


違いますよね。

しっかり「厳しい」ですよね。



原作の設定ではね。

明治34年生まれですって。

太平洋戦争も体験してます。


亡くなった私の祖母も明治45年生まれ。

優しいだけではね。

あの時代を生きられませんでした。


戦地に旅立った祖父の留守中。

6人の子どもを育てました。

うち長男を病気で亡くしています。



フネは、祖母より年上。

凛とした躾けの厳しさも備えてます。


アニメでは、アレンジされてるけどね。

「優しさ」と「厳しさ」。

両方あるよね。



全てを包容する土とはね。

好きとか、嫌いとか。

どちらか一極に偏らないんです。


「どちらでもあり、どちらでもない。」



経絡ストレッチでもね。

ゆるむことを目的にしません。

そこに意識も集中しません。


まどろんでるんだけどね。

経絡のラインは薄~く描いています。


目もつぶるでもなく、パッチリ開けるでもなく。

半眼ですね。


呼吸も吸うと吐くの境界を曖昧に。



五行で云うとね。

土を体感してもらうワークなんです。

全体を知り、場と融け合う。



その土のエネルギーが最も強くなる時期。


「土用」


ですね。



生成と殺滅の時期。

変化のエネルギーが強くなる。


だから、体調を崩しやすい。

鬼門と呼ばれる所以。



立春、立夏、立秋、立冬。

その前の18日間。

土用は年4回あります。


土用の最終日。

翌日から季節が変わります。

季節の分かれ目。


「節分」


これも年4回あります。

2月3日だけじゃないんですよ。


古い生命を終わらせる。

新しい生命を育む。



そんれさんもね。


「金が強いって、波平みたいでイヤです。」


って、前日までおっしゃってたけどね。


「そこにこだわる気もなくなりました。」



陰実すれば、陽実する。


締めるエネルギーが強いだけにね。

緩めるエネルギーも強くなります。


全体を育む土を手に入れられてね。

本来の金も一層輝きます。



金とはね。

秋の澄んだ空。

清涼なエネルギー。


清らかな穢れ無き純粋さ。

そんれさんのクールで気が強そうに見えるところもね。

心底そう思えないと言葉にしない清廉さから。


過剰になると、「ねばならない」。

不足すると、めちゃいい加減。


過剰にならないようにね。

土が緩めてくれるのです。


清廉さと敬愛。

義を重んじる信頼性。

あるべくして、あるがまま。



そんれさんの節分。

翌日は立春。


自然界と調和した再生の春。

謳歌してください。




例え、それが正論だとしても。

対極を批判する立ち位置からはね。

全体の調和には、たどり着けないってこと。


磯野家では、フネが。

自然界では、大地が。

私には、そんれさんが。


教えてくれました。



人生の節分。

あなたにも訪れんことを。




では、今宵はこのあたりで。