何でしょう、この感覚。
1つの舞台が終わっただけなのに。
すべて失くなってしまった感覚。
「人間は一生に1度くらい自分のやりたいことに夢中にならなきゃ、一体なんのために生きてるのか分からなくなるんだ…」
夢中でした。この2ヶ月弱。
舞台「失なわれた藍の色」全公演が終わってしまいました。
まさか東京キッドブラザースの作品をやれる日が来るとは思ってませんでした。父と母の原点であるキッドブラザース。小さい頃からその名前は知っていたし、よくキッドの人達に可愛いがってもらって遊んでもらってたし。
でも、実際に東京キッドブラザース凄さを知ったのは僕が役者を始めてから。その劇団の偉大さを周りから聞いて知りました。
先輩の役者さん、演出家さんや監督さんなどから、お父さんとお母さんが居た東京キッドを観てこの世界に入ったんだよと聞くことが本当に多くて…たくさんの方に影響を与えてきたんだなと。あぁ本当に伝説の劇団だったんだなと。
そして今回、涼介が柴田恭平さんがやった役を、僕が三浦浩一さんがやった役を演じさせていただきました。母がどうしてもキッドの作品を2人にやって欲しいとずっと前から言ってて…それが実現できました。母が一番好きな「失なわれた藍の色」という作品で。
僕はこの13年、舞台を数十本やってきましたが、初日から楽日まで毎公演トリプルカーテンコールでスタンディングオーベーションなんて初めてだし、最後の2ステはクワトロ(4回目のカーテンコール)も経験させていただきました。
本当に見たことない景色を見ることができました。
苦しんで、もがいて、みんなで作り上げて、そのパワーが届いたんだなと…嬉しかったです。
東京キッドブラザースの作品、歌は偉大です。素晴らしいです。もっともっとキッドの作品がこれから広まって欲しいな。「キャラクター」でなく役者自身がもがいてる等身大の姿を役を通して、作品を通してさらけ出す。こんな「オリジナル」の作品をもっともっと見たいと思います。
こんなカンパニーは珍しい。打ち上げでもほとんどの役者が、スタッフさんの言葉や役者の言葉を聞いて泣いてました。全力でみんなが闘ったから。
さらけ出せるって本当にカッコイイ事だなと改めて思いました。
劇場に観に来てくださった皆様、本当に本当にありがとうございました!!!
何度も何度もお客様に救われました。体力的にもツラい時にお客様の温かい反応がどれだけ力になったか…カーテンコールの拍手を全力でしてくださってる姿を見てどれだけ救われたか…計り知れません。
本当にありがとうございました。
キャストのみんな、スタッフさん全員にも感謝。
スタッフさんの中には東京キッドの先輩もいらっしゃって、僕らを、愛してくれました。
物販のお手伝いにもキッドの方々が来てくださり、本当愛ですね。
そして、長戸勝彦さん。素晴らしい演出家。いろんなプレッシャーの中、この作品をやり切ってくださいました。
稽古でもいろんな部分で我慢してたと思います。
でも僕らの事を最後まで信じてくれました。
ありがとうございました。
ここまで書いたのにアップしてなかった。
保存されたままのブログ。
なんでアップしなかったのかは覚えてない。
でも、ただ忘れてたわけじゃないんだよ。