夢で逢えたら - 推しメンアイドルを持つという幸せ | 40歳からのアイドル入門~ももクロからKGY40Jr.まで~

40歳からのアイドル入門~ももクロからKGY40Jr.まで~

不惑を迎え、突如として、
アイドル・カルチャーに目覚め開眼。
その後は急速にアイドルファンと化して連日連夜、
アイドルのライブ現場を渡り歩くようになった
四十路バツイチによる現代アイドルの考察日記――

 ひさびさに一日空いたので、HDにたまっていた映画を一気に観まくりました。

 選んだのは『セブン』、『シックスセンス』。

 それぞれ十何年前に観ていたんですが、いま改めて観ると、この二作はよくできている。

 伏線の張り方、ラストの大どんでん返し感。そして独特の「あと味」。

 そして、初見でしたが、ニコラス・ケイジ主演の『ロード・オブ・ウォー』を最後に観て、こんなに面白い映画はないと思ったわけです。

 男しか好まないような映画3連発です。

 女房、子供がいる身には絶対無理。こんなに幸せな休日はありません。


 この映画、綿密な取材のもと武器商人を題材としているんですが、ぼくはこの手のキワモノビジネスマンムービーが無性に好きなんです。

 仕事と家庭。

 自分がやりたかった職業に付いている男には常にこの問題が立ちはだかります。


 考えているのは24時間、仕事のこと。いつも仕事のことばかり考えているから、心ここに在らず。

 それは当然、妻には見透かされます。
 
『ロード・オブ・ウォー』では元ミスアメリカの女房との関係が壊れていく過程が描かれています。

 これは、ぼくの好きな映画『ミドルメン』にも同じような場面があったのですが、夫婦というのは結局、金の切れ目が縁の切れ目。もめる理由はほとんどが金が原因というのを見事に描いているんです。

 ちなみに映画『シックスセンス』では、幽霊は死んだときの状態で出現するものとして描かれています。絞首刑になった人は、その場所で首を吊った姿で、毒殺された人は嘔吐した状態で、頭部を撃ち抜かれて死んだ人は頭が欠けた状態で、「見える人(霊能者)」には見える、という設定になっているんです。

 これは日本人が持つ幽霊観とも近いです。

 そしてこれと同じことがいえるのは、じつは「女」です。この場合の「女」というのは、彼女、恋人、婚約者でもいい。

 この「女」というのは、男と出会った時の姿を常に追い求めているもので。男はそのプレッシャーを糧に生活レベルを維持するため、さらに仕事に励むという方向に。

 そうやって経済力ある生活を続けていると、女というのは欲深いものだから、たいてい仕事に口を出してくるんです。

「もっと見栄えのいい仕事で金を稼げ」とか「仕事の時間を削れ」とか。

『ミドルマン』でも『ロード・オブ・ウォー』でもそうでしたし、ぼく自身もそうでした。女というのは化粧品を経費で落とそうとするくらい、図々しくなる生き物です。

 会社の金は使おうとするのに、会社のピンチには絶対に手を貸さない、金を出さないのも「女」の特徴。これは、裏モノ的ビジネスで主人公が成り上がっていく『ミドルメン』、『ロード・オブ・ウォー』でも、夫婦関係がまったく同じ展開になるんです。

 これは万国共通。だから当然、ビジネスで成功するようなタイプの男は家庭がおかしくなる。

 付き合ってから、予想外に経済的成長したといしても、生活レベルは絶対上げてはいけないんです。もう後に戻れなくなるから。

 これは真理です。

 男女関係を長引かせる秘訣は、出会った時の経済状態を変えてはいけないということ。これに
尽きます。

 たとえビジネスが儲かったとしても、嫁と財産を共有してはいけません。


 そんなこんなで女で苦労した経験を持つと、そんじょそこらのレベルの女性には期待感も幻想もありません。

 いっさいの夢もないんです。

 そんな、スレっからしの43歳バツイチのぼくでも、アイドルさんにだけは夢を持てる。

 夢を見れる。

 いや、夢に出てきちゃうんです∧( 'Θ' )∧


 夢に出てくるというのは相当なものです。

 顔だけ可愛いとかじゃ無理です。いくらエロくても夢にまでは出てこない。いくらイイ女でも壇蜜が夢に出てくることはない。

 仕事のことを忘れて、壇蜜のことは考えません。

 でもアイドル、それも強烈な推しメンがいる場合は、仕事なんかのことよりも「いま、何食べてるんだろう」とか「もう起きてるかな」とか、こうして書いてるのが恥ずかしくなるくらいに、その子のことを考えてしまう。

 それも起きている間はずっと。


 だから、推しメンは夢に出てくるんです。

 それも毎日のように。

 推しメンが夢に出てきた朝は、ひじょうに目覚めが良いです。

 スレっからしのアラフォー男子には、こんなことがすごく新鮮な体験なのです。