ボッタラーズ。おわり。 | 森田和正の「画竜点睛」

ボッタラーズ。おわり。

お久しぶりの更新でございます。
こんにちは、森田です。


本日まで舞台でした。
『下町戦隊ボッタラーズ~さよなら、ボッタラーズ~』
五年間続いたシリーズの最終回。




自分は二作目、三作目、そして今回の三回だけの参加でした。去年も出演したかったのですが、タイミングが合わず…。

ボッタラーズは下町の商店街で活動する、非公認ヒーロー。もんじゃ焼き屋の店長とその義理の兄、スナックのママ(男)、酒屋、フリーター、の五人が秘密裏にやってるのです。



お話は馬鹿馬鹿しいんですよ。
下町ドタバタコメディというか、大人の悪ふざけというか、見ててお腹がすく舞台なんです。



今回はそんな作品のラスト。
自分は12年家をでていて、ひょっこり帰ってきたもんじゃ焼き屋の兄。ボッタラーズでいうとレッド。
親父がやっていた店を継がなかった兄の役です。

自分の実家も自営業の店をやってます。
だからなのか、無意識に感じてしまうところや、チクチク刺さるような台詞も多いのです。

今回はレッドが生死の境を彷徨うシーンがありました。
そこで生霊(?)としてみんなの前に現れて、一人一人に言葉をかけていく場面。
義理の弟であり、妹の夫であるボッタラーブラックに、

「ありがとう。この店を継いでくれて。」

と声をかけるのです。

ブラックとして支えてくれてありがとう、ではなく。
妹を幸せにしてくれてありがとう、ではなく。

この店を継いでくれて、ありがとう。

なんです。

初めてこのシーンの稽古をしたとき、この台詞を言ったら涙が止まらなくなっちゃいまして。
きっと無自覚に自分の中で蟠っていたものがあったのかもしれません。


そのあとの「親父との約束も守れたしな」という台詞も辛かった。
約束も守れたし、やり残したことはない、俺はもう行くよ。という内容の台詞なんだと思うのです。
でもね、自分がやったのは、約束も守れたって言ってるのに何も守れてない達成できてない。
でも終わりにしなきゃいけない理不尽さとか、悔しさとか、自分の不甲斐なさに対しての涙になってしまっておりました。
それが正解だったかどうかはご覧いただいた皆様に判断いただければと思います。


この作品を生み出してくれた田島。
別班でレッドをやってくれた加藤さん。
皆をまとめてくれた今田さん。

stage kitのお三方には感謝です。

このボッタラーズが終わることは
なんとなく、なんとなくね、
kitの三人とメインはらせていただけた
空感演人さんの『ホッチキス』からの流れが一先ず終わりを迎えたのかな、と思ってます。

これから先は新生stage kitなのかな。



とにもかくにも、お疲れ様でした。
五年間あっという間でした。

ボッタラーレッド
織田剛志

ありがとう。