「今だから言える話」その５

2014-06-13 12:33:14

テーマ：CA生活

千葉県は新浦安からこんばんは

昨日は日本ではじめて火鍋を食べてかなーり満足した☆シオリーヌ☆です

遂に今回で「今だから言える話」シリーズ最終回です

「今だから言える話」その５【パイロットの話】

入社してからずーっといかにパイロットが遊んでいるかという話を他のクルーから嫌というほど聞かされてきました。

もちろん遊んでない真面目な方々も沢山いらっしゃいます！！

私達クルーにはギャレートークというものが存在しまして、サービスをしていない時間帯にギャレー（キッチンのような所）で話すことを指します。
そのギャレートークの内容は通常「アブダビでどこに住んでいるか？」と「彼氏はいるか？」になります。

後者の「彼氏はいるか？」という質問が時に危険な質問だったりするんです。

なぜなら、彼氏がかぶっている場合があるからです・・・・。

うひょー。

お互い彼氏の話をしていたら同一人物だったなんてことも。

恐ろしい。

以前とあるクルー（仮にAとします）と一緒に飛んだときに彼女の元彼の話を持ち出されまして・・・

A「私の元彼ね、うちのパイロットなの。」
私「へー、そうなんだー。」（あんまり聞いてもまずいと思いあえて何も突っ込まない）
A「忠告しとくわね！」
私「へ？？」
A「彼はね、うちのファーストオフィサー（副操縦士）でね、◯◯◯◯人で、機材は△△△に乗ってるわ。アブダビでは×××に住んでいるの。私達は3年付き合っていたんだけどね・・・・・」

話が止まらない。
そして涙ぐんでいる。

初対面なんですけどぉぉぉ、わたくしにこのようなヘビーな話をされましても・・・（汗）

で結局彼女は何が言いたかったかというと彼はよく成田線に乗務していてアジア人好きらしく、一緒に飛んで言い寄られても相手にしないようにということだった。
なぜならば彼女と付き合っているときに他のクルーに手を出し、最終的には彼女をふってもう1人のほうのクルーと付き合いだしたらしい。
彼女はまだ彼のことがとても好きなようで話を聞いているだけで私も胸が痛くなった。

そんな私もパイロットに恋をしたことがあった。

フライトの前に毎回ブリーフィングがありまして、最初にキャビンクルー（CA）だけでブリフィーングが行われ、その後パイロットも参加するような感じになってるんです。

通常CM（パーサー）がパイロットが来る前にパイロットの出身地を教えてくれます。

その日は・・・・
「今日のキャプテンはインドネシア人でファーストオフィサーはイギリス人です。」
とCM。

そしてパイロットが来たと思ったら・・・、キャプテンしかいない。

するとキャプテンが、
「あー、ファーストオフィサーはちょっと遅れてるけどあとで来るからねー。」

えっ、まさかの遅刻？

機体に向かっていると例の遅れているファーストオフィサー（以後Mとします）合流した。

彼とは会った時から何かを感じていた。
顔がタイプだったのもあったかもしれない。

イギリス人と聞いていたが話をしてみるとどう聞いてもアメリカ英語。
聞いてみるとやっぱりアメリカ人だった。

機体に向かっている間、フライト中も色んな話をした。
とにかくよく話す人でアメリカ人って感じだなーと思った。

韓国に着くと私は１人買い物に明け暮れた。
基本クルーとは一緒に行動しないんです・・・。

次の日も１人でオーガニックスーパーに行ったりマッサージに行ったり韓国を満喫していた。
そしてホテルに帰るとキャプテンから電話が・・・。
みんなで飲みに行くから来ないかと。

丸2日誰ともまともに会話していなかったのでこの誘いは嬉しかった。

結局飲みに行っている最中も、その後クラブに行った時もずーっとMと話しをした。

彼が私のことを気になっていると言ってくれたのだが全く信用できなかった。
理由は１つ。

彼がパイロットだから。

私は口癖のように「でもあなたはパイロットだから。」と言い続けた。

アブダビに帰ってからもMとは連絡を取りあった。

でもやっぱり「パイロット＝遊んでいる」のイメージが拭えず、彼からの誘いを断り続けた。

アブダビに帰ってから1回だけ会ったけれど彼のことが全く信用できず、デート中も終始変な態度をとってしまった。
そして変に深入りしたくないと思い会うのをやめた。

Mと会うのをやめたかわりに他の人とデートしたりした。

でも誰とデートしてもMのことが頭から離れなかった。

Mと会わなくなって2ヶ月が経った頃いつものようにオフでロンドンにいたときにはじめてステフにMのことを話した。
誰とデートしてもMを思い出してしまうこと、でもパイロットなので遊んでいると思われるので近付きたくないことなど。

するとステフは
「パイロットだからって遊んでいるとは限らないんじゃない？そりゃ遊んでいる人が多いかもしれないけど。そんなに気になるなら一度会ってみたら？気軽に。このままだと誰とデートしても楽しめないよー。」

それでもモジモジする私。

しびれをきらしたステフは
「携帯貸して。あたしがMに連絡する！」
と言って勝手にメールを送ってしまった。

おい！

すると速攻で返事がきた。
私がアブダビに戻ったら会う約束をした。

それから数ヶ月間Mとはフライトの合間をぬって会った。

リーブ（有休）はいつもロンドンで過ごす私だったが、Mがフライトで名古屋に来ると分かるとそのためだけに日本に戻った。
リーブで日本に帰ったのは2年3ヶ月間で唯一この時だけ。
しかもロンドンにももちろん行ったので、日本にいたのはほんの数日間のみ。
今思うとよくやるなーと思う。

結局Mとは上手く行かなかったけどMと過ごした時間はとても楽しかった。
今でもアブダビにいるのかうちの会社でパイロットとして働いているのかは分からない。
でもきっとどこかで元気にやっていると思う。

ちなみにちょっと前のブログによく登場していた25歳の恐らくイケメン君もうちのパイロットです。

彼は私がイスタンブール線に乗務していたときにトルコに旅行に行っていたらしくお客さんとして乗っていてそれから仲良くなりました。

彼に関しては恋とかじゃなくて、とにかくイケメンだからとりあえずデートしていたという感じでした（笑）
彼はとにかくイケメンだし若いのできっともてるでしょう。
若いかわゆい彼女を早く作りなさーい！！

ちなみにうちの会社のパイロットは若い人よりも年配の方が多い。
大体が他社や軍隊でパイロットの経験があってうちの会社に転職してくるパターンみたいでした。

誤解するような書き方をしてしまったかもしれませんが、遊んでいないパイロットも沢山います