前回の続き。

単なる捻挫の繰り返しと思っていた膝の怪我。
今まで膝崩れは何回もあったけど、今回のでトドメを自分でさしました
きっと神様が、もうおっさんなんやから無理するなと言ったのでしょう。
素直に受け止めて手術することにしました。

決意すれば早いもので、次々と段取りが組まれていき手術日、入院日が仮で組まれていきました。
何にしても、膝の炎症を抑えて可動域を出さないことには始まりません。

前十字靭帯は切れると縫合出来ないので、自分の体の一部(腱)を使って靭帯を再建します。
僕の場合は膝内側の半腱様筋腱という腱を取って再建してもらいました。
ちなみにこの腱は取ったとしても、さほど影響が無いみたいです。

僕は、今後本格的にスポーツをする予定が無いので半腱様筋腱を選択しましたが、スポーツを本格的にしている人なら、膝の前方についている膝蓋腱と言われる腱を使って再建する人も居るとか。

抜粋
手術は内視鏡を使っておこない、手術による傷は、腱採取のための3~4cmの傷が一つと、内視鏡のための5mm程の傷が数カ所となります。
手術方法の特徴としては、従来の膝の上下の骨(大腿骨・脛骨)に1つずつの穴をあけて再建するのではなく(1ルート)、2つずつ骨の穴をあけ実際の前十字靱帯の形態に近い解剖学的2ルート再建術をおこなっています。この方法を数年前から実施していますが、移植腱の骨への固着、機能的にも有利なため、術後の成績・スポーツ復帰率が向上しています。

僕の場合、半月板損傷もしておりますのでこちらの縫合をするために3㌢くらいの傷が追加されます。
治りも靭帯断裂のみの手術よりかは遅くなります。

医療用ドリルで大腿骨、脛骨に穴を正確な角度で開けないといけないので、ガイドピンという棒状の物をまず入れるみたいです。
まるで物作りの世界です。
看護師さんは、大工の職人技って言う表現をしていました。
それを人の身体でやるのだから尋常じゃないです。
先生と話ししていても、宇宙人と話している感覚です。
先生からしたら僕もきっと宇宙人なんだと思います。

手先が器用とか言う問題とは、まるで次元が違いました。
本当に同じ種類の生物なのでしょうか?
僕がレベル2だったらレベル5000くらいの差は有りそうです。

名医に手術をしてもらえるなんて、すごく
運が良かったです。

ちなみに
切れた靭帯は1/3くらい残して利用しているようです。
靭帯はセンサーの役割もあるらしく膝の向きがどちらに向いているか感知する役割もあるようです。
なるほどなるほど。


術後〜術後3日目編へつづく